柴犬ルナ子のひとりごと

2004年 <その1>

2004年4月26日
この間、久しぶりに由紀子姉に褒められちゃった♪

事の起こりは夕飯時。
その日のメニューは、豚のしょうが焼きで、ルナの大好物のお肉のじゅうじゅう焼ける匂いがしてたのよね。

もう、たまらなくって、

「ねえねえ、純子姉、私にも一口ちょうだいっ!」
って、何度も、純子姉のお膝にタッチして、おねだりしてみたのよ。

でも、純子姉はルナのことなんて無視。
時々食事を中断して、立ち上がるたびに、
「今度こそ、ルナにくれるのかしら♪?」
と期待しているのに、漬物やら、ソースのビンやら、ビールやらをとりに、台所に立っただけなの。

そしたら、由紀子姉が、
「ルナちゃんって、えらいわよねー。純子がいない隙に、お皿のお肉を食べちゃうことだってできるのに、絶対に、そういうはしたないことだけはしないもの。
 おねだりはするけれど、ちゃんと、純子が「どうぞ」って言うまで、まじめに待ってるんだから、大したもんよねー。猫だったら、あっという間に盗み食いしてるよね。
食い意地の張ってないところは、お嬢様っぽいわよね」
って、褒めてくれたの。

 純子姉も、
「確かにそうよねー。
お散歩してしても、おっとりしていて、他の犬とは絶対にケンカしないし、小さい子にどんなに触られても、怒らないし・・・(じいと散歩のときは、人に歯を向いたことがあるらしいけど)。
・・・じゃ、いい子だから、お肉を分けてあげるか」
と、いってくれたわ。もちろん、お肉ももらえたのー♪

ラッキー!
やっぱり、お行儀よくしておくと得ねー。
ルナ子、お嬢様育ちだもーん。

(J)
2004年4月19日
異議あり!


あのね、今日の純子姉の「ひとりごと」に異議あり!


だってさー、我が家なんて、超ー境界線いいかげんなんだよー。

純子姉は超厳しくって、
「和室は入っちゃダメ!応接間もダメ!ソファの上もダメ!」
っていうんだけど、ルナじいは、
「ルナ子は、ソファが大好きなんだよなー。今日も昼間、こうやって上に乗ってたもんなー。ホラホラ、乗った乗った♪」
とか言って、無理矢理ルナ子を抱っこして、ソファに乗せたりするんだもん。

由紀子姉だって、
「ルナちゃーん、ほーら、とってごらーん」
って、ソファの上に乗らないと取れないところに、遊び道具をちらつかせるしさー。

だいたいねー、こんな一貫性のない教育を全員でしながら、境界線なんて、あったもんじゃないわよね。

境界線を引こうったって、引きにくい状況にいる人(犬)はどーすんのよって感じよね。

そうなると、決まりを作るのはルナ子ってわけ。
ルナ子の決まりは、
「純子姉のいないときには、どこでもお出入り自由。
純子姉が帰ってきたら、廊下とリビングで大人しくしている」
やっぱ、これよ!

ふふふーん、やっぱルナ子の天下よね。
我が家の決まりと境界線は、ルナ子が作るのよーん♪
(J)
2004年3月29日
こんにちは
今年の関東地方の桜は、開花から満開まで、随分日数がかかりましたね。
実は、その責任の一端は、純子姉にあるんじゃないかと、ルナ子は思っているの。

というのは…。ここのとこ、純子姉は、毎日、
「ルナちゃん♪この時期のお散歩のコースは、絶対、遊歩道よ!」
と、ルナに散歩のコースを強要するのだけれど・・・。

遊歩道につくと、決まって、
「ルナちゃん。今日も桜は咲いてないよ♪」
というのよ。
「咲いてないから、残念!」って感じじゃないのよね。
どうも、「♪」印がついているように、ルナには聞こえるの!

ルナが思うに、純子姉は、花見のために遊歩道に行くんじゃなくて、

「海外に行っている師匠が帰ってくる4月まで、絶対満開になるんじゃなーーーーい!」
って、桜にオドシをかけるために、出かけてるんじゃないかと思うのよねー。
 
純子姉の思念が行き届いているせいか、ルナのお家の近所の桜はぜんぜん咲いてないのよ。
毎年、どこの桜より絶対に早く咲く「早咲きの桜」ですら、上野では8分咲きのときに、3分咲きだったの。普通の桜にいたっては、0.5分とか、まったく咲いてない木もたくさんあったわ!ちなみに、全―――部、日なたにある木なのに…よ!!
 
我が家の桜にいたっては、もっと、すごくって、世間が満開になろうとしているときに、やっとつぼみがちらほら育ち始めた始末!

純子姉は、

「桜さん、私のお願い、聞いてくれてるのねー♪ 
なんて素直な性格なのかしらっ。かわいいっ♪」

なんていってたけど、ルナ子が思うに、桜さんは、単に、純子の怒りの念を浴びたくなかったんだと思うわー。
恐るべし!純子パワーよね!!

でもね、由紀子姉は、冷静かつ客観的に、
「我が家周辺の桜が、遅咲きになったって、意味ないわよー。
 先生のお宅の近くの桜は、ちゃんと普通に咲いてるんだからねー。
なんだかんだ言っても、純子の思念パワーは、我が家周辺だけだったってわけよねー」
 といってたわ。ルナ子も、由紀子姉の意見に賛成!

それにさー、病気の家族を抱えていて、「一日も早く、満開になって!」
と祈っている人々にとっては、迷惑な話よねー。
・・・と、ルナ子が話し掛けたら、純子姉ったら、
「あら、桜が長い期間愛でられて、よかったかもよ」
だって!
ものは考えようねー、やれやれ!

ところで、ところで、ここからが重要なお話です!

ルナの載った雑誌が発売になりましたー!
「シーバ」5月号、44−46ページでーす!

親バカ由紀子姉は、雑誌を食い入るように眺めながら、
「いや〜ん。ルナちゃん、かわいい〜♪ 何度、見ても、見あきない〜。 
 このポテポテのお腹、まさに、いつものルナ子よね〜!

でも、せっかく、この取材のために首輪を新調したのに、
 肉に埋もれて、全然みえないじゃん・・・
 ルナ子の前のページが、『ダイエット特集』なのは、単なる偶然?!」

といってました。

みんな、見てねー!
(J) (Y)
2004年3月22日
すっかりご無沙汰しています。
桜が咲き始めましたね。
この時期になると、ルナより、純子姉の方が散歩に積極的です。
散歩がてら、遊歩道の花見をするのが目的みたい。
ルナは、花見なんかどうだっていいから、のんびりしてたいのに・・・。

ところで、先日、純子姉と由紀子姉はとんでもない私の噂話をしてたのよ!
ちょっと、あったまにきちゃったから、暴露しちゃうわね。

由「ねえねえ、昨日、ルナちゃんが3匹の子犬を産んだ夢見ちゃった!一匹は、白柴で、すっごくかわいいの!
 いいなあ!子犬の子育てしてみたーい!」
純「えー!私、ヤダ!ルナの子供なんて、ルナの子供時代と同じで、すっごくおバカかもしれないじゃない?
 また、あんな苦労をするのは嫌だから、私はいらない!」
由「まあ、でも、ルナももうシニア犬だから、子供はできないかもねー」
純「そんなこともないんじゃないの。まだ一花も二花も咲かせられるかもよ。
 Wちゃんところのシンディちゃんだって、去年、デニス君って、お婿さんをもらったんだし・・・。
 考えてみれば、女に生まれて、一度も花を咲かせられないんじゃ、可愛そうかもねー」
由「でも、いまどき、生まれて1年以内にオカマちゃんになっちゃう子がいっぱいいるんだよ。だから、女として最後まで人生まっとうできるだけでも、幸せかもよ」
純「そうよねー。人間様の都合で、痛い手術受けさせられるよりは、生まれたままの体で一生をまっとうできるだけでも、幸せかもねー」

・ ・・ったく、二人で勝手なことばかり言っちゃって!
心配してくれなくて結構!大きなお世話よ!
ルナは、ちゃーんと、好きな彼氏を見つけたら、まっしぐらに走っていくんだから!
今のとこ、ルナのお眼鏡にかなう人がいないから、のんびりしているだけなのよ

でも、まあ、確かに、森津家の人たちのいいろところは、無理強いをしないところよね。
無理に嫌なお婿さんをあてがったりしないし・・・。

 「まあ、嫌なら、嫌でいいか。無理強いしても仕方ないし・・・。ルナはやりたいことは、絶対に頑として貫き通すしね。ルナが幸せだと思うなら、それでいいんだよね」

 と、黙認してくれるから、とっても気楽!

 まあ、まずまずの家にもらわれてきたってことかなー?
 ちょっとの噂話は、勘弁してあげるわ。
 ルナ、心が寛容な犬なんだもーん。

(J)
2004年3月1日
純子姉も書いてたけど、先日、大火事があって、ルナ子、とーーーっても怖かったの!
ルナ子、雷も、地震も怖くないけど、純子姉の次に火事は怖いって思ったわー。

夜中に、ウーウーって、救急車や消防車がいっぱいきて、煙はもくもくしてるし、真っ赤な炎がお空にまで届きそうだったし・・・。
結局夜中の3時くらいまで燃えてたのよ。

ルナじいは町会長さんだから、その後も焼け出された人たちの避難場所の確保とか、警察と消防署の事情聴取とかの立会いで、明け方まで、大仕事だったの。
しかも、翌日もじいは、焼け跡の捜索の立会いとか、焼け残った建物が崩れ落ちる危険があるので、立て看板立てたり・・・大忙しだったみたい。

だから、ルナ子も結局この日は徹夜しちゃったわよ。
だって、あんまり騒がしいし、怖いから、寝てられなかったのよ。
純子姉も由紀子姉もじいも、みんな火事の現場に行っちゃうし・・・。
みんなが留守の間に、我が家が燃えちゃったらどうしようぅぅぅぅって、ルナ子、怖くなって、キャーキャー言いながら家中走り回っちゃった。

でも、不思議よね。
キャーキャー言って騒いでいると、なんとなく安心するのよね。
でも、さすがに、明け方まで騒いでいたら、純子姉から、
「うるさいっ!私は、明日仕事があるんだから、ちょっとでも寝ないと、困るのよ!
いいかげん、静かにしなさいっ!」
って怒られちゃった。

そんなこと言ったって、恐怖で、ぎんぎんに目が冴えちゃったら、さすがのルナ子だって眠れなかったのようぅぅ。

火事のあと、純子姉はしみじみ、
「たった一軒から出た火でも、こんなに被害があるんだから、震災などのときには、諦めが肝心かもねー。
すべてのものは、必ず無に帰するときがあるんだから、なにに対しても日ごろから執着を持たず、手放せる心を持っていることが大切ね」
なんて言ってたわ。

でも、ルナ子には執着持って、助け出してくれないと困るんだからねっ!
なにはなくとも、火事のときには、ルナ子は連れ出してよねーーー!

でもでも、今回の火事で知ったのだけど、ちゃんと、町内には焼け出された人が緊急で泊まれる場所があったり、無料で住む場所を提供してくれる心優しい人がいたりしたらしいわ。
世の中捨てたもんじゃないわね。
やっぱ、困ったときには助け合いが大切よね。

2004年2月9日
こんにちは。立春も過ぎて、本格的に新年になりましたね。
いかがお過ごしですか?

ルナ子は新年早々ひどい目に合いました。
先日、純子姉がニコニコしながら、
「ルナちゃん、今日は特別出血大サービスで、気持ちいいことしてあげるー♪」
というもんだから、どんないいことだろうと期待してたら・・・。

いきなり、風呂場に連れて行かれて、お湯のいっぱい入ったところ(浴槽って言うらしいわ)に突き落とされたのよっ!
 
 「ぎゃー!!!なによこれっっっ!
 熱いじゃないの!お湯が首までくるじゃないの!
 やめて、やめて、やめてよぅぅぅー!!私をお湯に沈めて殺す気―?
 だれかああああ、助けてーーー!
 純子姉に殺されるーーーー!」

って、もう、必死で叫びまくって、外に出ようともがいちゃったわよ。
あー、ほんとに怖かった・・・・
私の犬生の中で、いっちばん怖い目にあったわ。

もう、二度と、純子姉と一緒にお風呂なんか入らないもんねっ!

純「ルナちゃん、寒がりだから、せっかくあったかい湯船の中で、温泉気分を味わわせてあげようと思ったのに・・・。
テレビのポチタマに出てくるワンちゃんたちみたいに、気持ちよさそうに入ってくれるのを期待してたんだけどなー。がっかり…」

由 「ルナ子と一緒に温泉にいく夢は、はかなく露と消え去ったねー」

純 「いいことしてあげようと思ったのに、ルナ子から見たら、虐待よねー(笑)
  価値観の相違ってヤツ?あー、残念!
今度は、環境を変えてやってみるかー?」

ルナ「もう、ぜったいにいやっ!!!」
(J)
2004年2月2日
今年になって、ルナ子は俄然、運が向いてきたみたい!
週末、純子姉は出張先で、
「ルナちゃんのお婿さんに」
といって、ぬいぐるみをもらってきてくれたのよ!!

きゃあ!
これって、もしかして、「今年は、彼氏がきっと見つかるよ」っていう、幸運の前兆?!
今年こそ、黒毛の彼と、ラブラブになれるかしらっ♪

ところで、先週、「シーバ」の取材を受けました!

緊張はしなかったんだけど、いろいろな人がいっぱい来て、
「ルナちゃん、ここでおすわりしてみて。
 はい、ここで、こっちむいて!
 はい、そこから歩いてきて」
とか言われて、ちょっと面食らっちゃったわ。

だって、ルナ子、いつも超気ままにマイペースで生活しているから、いきなり写真用のポーズをとれって言われたってねー・・・。

「私はなんといわれようと、なんと思われようと、痒いときには掻く!
歩きたくない時には歩かない!
座りたくないときには、座らない!
それでこそ、ルナ子ってもんよ!」
と、堂々と、マイペースで過ごしまくっちゃった♪

おかげで純子姉は、相当ハラハラしていたらしく、
「ステージママの苦労がよくわかったわー。
ルナ子は女優には向かないわねー。
でも、あの性格なら、絶対ストレスたまらなさそう!
あのくらい、どんな時にも我が道を行けたら、気持ちいいかもねー」
ですって!
 
ルナ子も「ルナ子がルナ子でいられない」なら、別に、「女優犬」にならなくてもいいもーん。
有名になるより、日向ぼっこしながら、ガーガーいびきをかいて寝ているほうが、ルナ子には何倍も幸せなんだもん。
ルナ子は、「自分にとって何がそのとき、一番幸せか」がよくわかっている賢い犬なのよん。

ところで、「シーバ」の編集長さん家の福ちゃんは、ルナ子にそっくりなんですって!
もしかして、兄弟だったりするかしら、きゃっ♪

兄弟といえば、取材がきっかけで、ルナ子の戸籍謄本(血統書・・・というらしいわ)を見てみたら・・・。なんとなんと、戸籍上の名前は、純子姉のお能のお師匠さんと似てるらしいの!
世の中、奇遇なことってあるものよね。

(J)
2004年1月25日
みなさん!今日は、大、大、大ニュースです!
実は、ルナ子に取材依頼が来たの!

柴犬愛好家の間ではかの有名な「シーバ」って、雑誌よ!
ついに、ルナ子もメジャー誌デビューって感じ?

でも、ルナじいったら、
「そんなもの、ダメだ!
 だって、みっともないじゃないか!
 ルナ子なんて、デブだし、芸もできないし、何のとりえもないんだから!」
っていうのよ!

ひっどいと思いません?

ルナ子はかわいいのがとりえなのにーい!

いいもん、いいもん
雑誌に載って、お嫁さんに欲しいって申し込みがあったら、じいなんて放っておいて、お嫁にいっちゃうもんねー。
ふっふっふー♪
あとで、寂しがったって、知らないもんねー♪
(J)
2004年1月19日
付き合い上手

明けまして、おめでとうございます!
今年も、ルナ子と仲良く遊んでくださいねっ!

ところで、純子姉は、「ひとりごと」で、「隠れ神様キャラ」の話をしてたけど・・・。
ルナ子の周りには、優しい神様キャラがいっぱいなの!
ついでに、ルナ子のえらいところは、「神様キャラ」を有効に活用して、日々の生活をエンジョイしているとこよ!

例えば、おなかがすいたときは、ササミジャーキーをくれる「おばあちゃん神様キャラ」のところに行くでしょう?
いっぱいなでなでしてもらいたいときには、「マンションのおじさん、おばさん神様キャラ」のところに行くのー。

純子姉はね、「朝の散歩コースは、そっちじゃないじゃない!こっちへ行こうよ!」とか、融通の利かないことを言うけど・・・。
思うに、その融通の利かない「パターンを死守しようとする性格」が、幸せを逃していると思うのよねー。

その日の気分とTPOにあわせて、お腹がすいたら、ジャーキーをもらえるコースを歩き、かわいがってもらいたいときは、優しいおじさんのいるコースを素直に選ぶのが、幸せをつかむコツよー!

そりゃ、たまには、失敗することもあるわよ。
「ここは我が家の前よ!犬なんか、通っちゃいけないのよ!しっしっ!」
とかいう「いじわるキャラのおばさん」に出会うこともあるわ。

でも、いじわるおばさんがルナ子を見て、嫌な気分になったのは、ルナ子のせいじゃないもーん!
おばさんが、「この道は自分のもの。自分の道を汚されたら困る」って、独占欲を出したから、苦しくなっただけなのよ。「道は、たくさんの人が使うから、汚れることもあるよね」と思えれば苦しくないのにね。

それに、ルナ子は自分に都合の悪い人間の言葉は、「聞かない」ことにしてるの。
それより、「今日は、ルナ子の歩いた道を「黒毛の彼」が歩いたかどうか」を確かめることの方が、大事じゃない♪
いじわるおばさんの騒ぎ声なんか無視して、彼の匂い探しに夢中になってるほうがハッピーだもーーーん!

それから、立ち直りが早いのも、ルナ子の幸せの秘訣よ!

マンションのおじさんにいい子いい子してもらおうと思っても、会えなくてもめげないもん!すぐさま、ジャーキーのおばあさんのところに行くって、切り替えるから!
で、ジャーキーのおばあさんがいなくても、でもでも、ルナ子はめげないんだー♪

だって、家には、ルナ子の切り札の隠れ神様キャラがいるから。
誰か?ですって?
もちろん、ルナじいよ!

ルナじいは、どんな時だって、ルナ子がわがままを言えば、何でも聞いてくれるもん。
「かわいがって、かわいがって、ワンワンワンワン」
と、叫び続ければ、チーズも、ジャーキーも、ドックフードも、何でもくれるし、それでも、叫び続ければ、
「なんだなんだ?そうか、そうか、いい子いい子してもらいたいのか?」
っていって、なんでもルナ子の言いなりになってくれるもーん。

だから、ルナ子の人生には、「いじわる神様キャラ」なんて、存在しないのよ。
なんて、超ハッピーな犬生かしらっ♪



ルナの休日

お正月って、いい季節ですよね。
かまぼこに、栗きんとんに、えびに、鶏肉に・・・いっぱい御馳走が食べられるから・・・。
ルナも大好きな季節です。

ところで、年末に純子姉が張り切ってお掃除してくれて、由紀子姉が、あったかい敷物を寄付してくれたお蔭で、ルナ子もすがすがしい年越しができました。
中でも一番のお気に入りは、純子姉が新調してくれた900円のソファカバーです。
あれのお蔭で、リビングのソファがふかふかでいい気持ちなの。
しかも、日中は、一番日が当たるので、ルナ子は一人で留守番の日は、ソファの上が定位置です。

でもね、純子姉が帰ってきたら、さっとどかないと怒られちゃうのだけが玉にキズ。
「あー!!そこは、犬の座るとこじゃないでしょっ!
 どきなさい!誰が、そこに座っていいって言ったの!めっ!
 自分の場所に生きなさいっ!」
って、すごい勢いで怒るのよ。
純子姉、怒ると怖いんだもん・・・
ルナじいは、「ルナは、ズーズーしいな」と言いながらも、大目に見てくれるのにねー。

でも、さすがに、この間、ルナじいにも怒られたのよね。
・・・というのは、純子姉は「今年はパソコンをなるべく触らないようにしよう」って考えてるらしいけど、ルナは一年の計で、パソコンを学んでみようかと思っているの。
なので、ルナじいがパソコンをやっている隣りで、
「ふむふむ、パソコンって、こうやって使うのね」
と、やり方を見ていたら・・・。

「あ!ルナ、なんで、二階に上がって来るんだ!」
って、久々に怒鳴られちゃったわ。

でも、我が家って、一階より二階のほうがあったかいのよね。
ルナじい一人で、あったかい部屋で和んでいるなんて、ずるいなーと思って、こっそり、純子姉の部屋に入り込んでお昼寝しちゃったわ。

あ、もちろん、純子姉の帰ってくる前に、一階に戻ったわよ。
だって、部屋に入ったのがバレたら、ソファに座っていたときとは、比べ物にならないくらい怒られるもの。
ルナ子、この世の中で、純子姉より、怖い人、いないんだもーん。
(J)