柴犬ルナ子のひとりごと

2002年 <その3>

2002年12月25日
ロンリークリスマス

メリークリスマス!
ルナ子です。昨日は、ロンリークリスマスイブでした。くすん!

姉達は、出かけちゃって留守だし、じいは、さっさと寝てしまったので、ルナ子は一人寂しく、ずー――っとお留守番だったの。

だから、由紀子姉が帰ってきたときに、

「おかえり、おかえり! 今日はねえ、イブでしょ? ルナ子にも、ケーキか、プレゼント、買ってきてくれた? ねえねえ、ねえってばあああ」
って、甘えてみたんだけど、
「まったく、ルナちゃんは甘えっ子なんだからー」
って、取り合ってくれなかったの。

だから、そのあとで、純子姉が帰ってきたときにも、

「ねえねえ、純子姉は、ルナ子にプレゼント、買ってきたよねー。由紀子姉や、じーじや、お兄ちゃんや、お友達にもいっぱいプレゼント、あげてるんだから、るなこにもあるでしょー、ねえねえねえったらー」
と、甘えてみたら、純子姉ったら、
「えー、だって、ルナちゃん、この間、せっかく私が買ってきて首輪につけてあげた、かわいいサンタのリースの飾り、食べちゃったじゃない!
そういう悪い子には、プレゼントはないのー!」
って、言われちゃった。

だって、あの飾り、重くて、うっとおしかったのよ。

だから、ぶんぶん首を振り回したら、取れたのをこれ幸いと思って、
「へへっ!サンタの顔をかじって、ボロボロにしちゃえば、
もうつけろって言わないかも・・・。ルナ子って、頭いい〜〜」
って、サンタに瀕死の重症を負わせてやったわ。

それを見つけた純子姉の怒ること、怒ること。
「せっかく、買ってあげたのに、1日でダメにしちゃって。
 100円もしたんだからね」だって。
そんなこと言ったって、ルナ子は自由人なのよ。嫌なものは、嫌なの〜!

そうそう。
皆さん、私の「できちゃった疑惑」、気になってたでしょ?
確か、クリスマス頃が出産予定って書いてあったはず・・・って。

パンパカパーン! 疑いは見事、晴れました!
予定日を過ぎても、お腹の中には誰もいないことが判明。
無実が証明されました!
ルナ子は貞操観念が強い犬なのよ。不純異性交遊なんてしないわ!
・・・まったく、純子姉も由紀子姉も、娘を信用してないんだから。
ぐれちゃうわよ。

・・・ってことは、この立派なお腹は、単にデブになっただけっていうこと?! ルナちゃん、おやつ抜きにしないとね。 純&由紀

(J) (Y)
2002年12月16日
ルナ子のクリスマス


皆さん、もうじきクリスマスですね。

今年のクリスマスのご予定はもうお決まりですか?

我が家は、純子姉はフラメンコとお能、由紀子姉は、教会に行くみたいね。
そうすると・・・ルナ子は、じいとお留守番??
やだー、そんなの寂しすぎる! ルナ子だって、ハッピークリスマスを迎えた――い!
・ ・・とわめいていたら、純子姉が、
「ルナちゃんも、クリスマスバージョンで、おしゃれをすると、素敵な彼ができるかもよ。かわいくしてあげるっ!」
といいながら、ニコニコ近寄ってくるじゃない!

こういうときって、何か、たくらんでいるのよねっ! やばいわ!逃げなきゃ!

…って、思ったんだけど、時すでに遅し。
ふん掴まったら、首に、小さなサンタのついたミニリースをつけられちゃったのよ。
ったく!うっとおしいったらありゃしない! 
プルプルって、ルナ子が首を振るたびに、ゆっさゆっさと揺れるんだもん。
こういうのって、飼い主の自己満足ってもんよねー。

おまけに、由紀子姉も、うちにくる度に、私のおなかを触っては、

「ルナちゃん、まさか、「クリスマスプレゼント!」って言って、小さな子供をいっぱい産んでくれたりしないでしょうね」
っていうのよ! まったく・・・。

ところで、この間、また、こっそりささみジャーキーを、つまみ食いしてたら、まるで、察知したかのように純子姉が帰ってきたのよ。
バレちゃいけないと思って、急いで玄関に出迎えにいったのに、純子姉ったら、
「あら、めずらしい…。寒くなってからは、ホットカーペットの上から動かないはずのルナちゃんが、お出迎えにくるなんて・・・。今日は、雪が降るんじゃないかしら。
それとも、もしかして、なにか、悪いことしてたんじゃないのー?」
なんて言うじゃない!

思わず、ドッキーーーン!として、口にくわえていたジャーキーを慌てて飲み込んだものだから、喉に詰まりそうになっちゃった! ごほっごほっ!


あー、心臓にも、体にもよくない!!

あんな絶妙なタイミングで帰ってくるなんて、純子姉って、超能力者???

(J)
2002年11月28日
公園

ルナです。
もうすぐ、師走ですね。純子姉もあちこち駆け回り、どうやら風邪を引いたらしいです。
いやーね、医者の不養生だわ。ルナ子にうつしてほしくないわっ!

ところで、ルナ子はこの間、純子姉と一緒に、近くの公園まで散歩に行ったのだけど・・・。
純子姉ったら、あたりを見回して、人気がないのを確認すると、
「ルナちゃん、そこにしばらくじっとしててね」
と言うと、ニヤッと不気味な笑いを浮かべるの!

ルナ子、超ドキドキしちゃった!
だって、前に、公園にきて、純子姉がニヤッと笑った時、何されたと思う?
いきなり抱っこされて、滑り台のてっぺんまで連れて行かれそうになったのよ!

「イヤー―――! なにすんのよーぅぅぅ!
 このクソ純子ばばあ―――!やめてったら−!!!」
と、必死で叫びまくったら、さすがの純子も、近所迷惑だと思ったらしく、未遂に終わったんだけどさあ・・・。
超怖かったのよね。油断も隙もあったもんじゃない!

でも、今回は、ちょっと違ったみたい。
純子姉は、一人でスタスタ、鉄の棒がいっぱい並んでいるとこにいって、なんだかくるくる回り始めたのよ。
「逆上がり」って言って、小学校ではやっている遊びらしいわ。

純子姉は、すっごい運動音痴なの。だから、小学校の時、「逆上がり」ができず、毎日、居残り練習させられて、ビービ−泣いてたんだって。
で、公園の鉄棒を見たら、
「昔、なかなかできなかった逆上がりだけど、今は、フラメンコとお能で筋力もついたし、もしかして、簡単にできるかも・・・」
って、やってみる気になったらしいのよ。

「30年ぶりだったけど、逆上がり、できたー!」
と、上機嫌だったからいいようなものの・・・。
下手したら、純子姉のことだもの、
「ルナ子も、前回りくらいしてみな! 前回りのできる犬なんて、テレビの「ぽちたま」に出られて人気者になれるかもよ」
って、ルナ子に鉄棒をさせたに違いないのよ。
あーあ、やっぱ、純子姉との夕方の散歩は、なにがあるかわかんないから、怖いわー。
やっぱり、夕方は、じーじと一緒に散歩に行きたいなー。
(J)
2002年11月11日
おでん大好き


こんにちは。
この間まで、夏のような気温だったかと思ったら、急に秋を通り越して、冬になっちゃったような寒い毎日・・・。 皆さんは、いかがお過ごしですか?
ルナ子は、エアコンの前を陣取って、暖をとる毎日です。

こんな季節は、お鍋が美味しいですよね。
我が家も、純子姉がとっても寒がりなので、ここ最近、鍋が続いています。
この間は、おでんだったのよ。
ルナ子、おでんは大好き。なぜかっていうと、おでんの時には、必ず、なにか分け前に預かれるから・・・。
純子姉もそれを見越して、必ず、ルナ子の分も多めに作ってくれるのよね。

でもね、この間、ルナ子はとってもひもじかったの。
食べても食べても、おなかがすいちゃって・・・。
だから、おでんが出来上がるまで待てなくって、ついつい、純子が買ってきたばかりの買い物袋の中に首を突っ込んで、さつま揚げを1パック、失敬しちゃったわ。
そしたら、純子姉が、怒る怒る・・・。
久しぶりに、鬼のような顔の純子姉を見ちゃった。おー、こわ・・・。

ほんと、純子姉って、ケチよねー。
どうせ、あとでルナ子にくれる予定のおでん種だったんだから、先にいただいたって、ばちは当らないと思うわ。
そりゃあ、みんなの分まで食べちゃったのは、悪いけど、でも、ちゃんと、1枚は残しておいてあげたのよ。
1枚しかない方が、さつま揚げのありがたみを感じるでしょ。
ルナ子が、さつま揚げ一枚のありがたさがどんなに大切か、教えてあげたんだから、感謝して欲しいくらいよね。

あーあ、また、おでん、作ってくれないかなー。


(J)
2002年10月28日
由紀子姉のデビュー

ご飯をはぐはぐ食べてたら、由紀子姉が何やら大事そうに抱えてイソイソやってきた。
「由紀子姉、何持ってるの? それ食べれる? ルナ子にちょうだい!」って飛びついたけど、無視されちゃったわ。

なんかねー。由紀子姉がやってる「Tier Garten(ティアガルテン)」っていうオンラインショップが初めて、雑誌で紹介されたらしいの。それで見せびらかそうと思って、森津家に持ってきたらしいわ。

由紀子姉のお仕事は、ガラスにお花や葡萄、動物なんかの絵を彫刻するっていうもの。・・・で、「Tier Garten」っていうのは、ペットの肖像画をグラスとかアクセサリーに彫ってる専門のサイトらしいのね。時々、ルナ子もモデルになってあげてるのよ。やっぱり、ルナ子って絵になるから。うふふ・・・。ルナ子もとうとう、雑誌デビューかしら?? やーん。ファンレターが殺到したら、ルナ子、困っちゃう〜。

ところが、純子姉が見てるのを横からチラッとのぞいたら・・・。
ひっど〜い! 
猫の雑誌の方は仕方ないとしても、どうして、黒柴なの〜!?
なんでルナ子の作品じゃないの〜?

もしかして、いつだったかルナ子をオバサン扱いした、あのガングロ・コギャル黒柴?? だったら、許さないんだから〜!

今度、またお話があったら、全国のルナ子ファンの方々のために、ちゃんとルナ子の作品を紹介してよね。由紀子姉!
あ、ちなみに、由紀子姉の作品が紹介されているのは、今、発売中の「愛犬チャンプ」12月号と、「月刊Cats」11月号です。
本屋で見かけたら、立ち読みしてあげてね。

 
(Y)
2002年10月23日
スキャンダル発覚?!


最近、純子姉と由紀子姉が、ルナ子にアヤシイ行動をするのよ。
「ルナちゃん、あんた、このごろお腹大きくなってない? おっぱいも張ってるよね?」とか言いながら、代わる代わる、ルナ子のおっぱいを触るの。
いくら女同士だからって、やっていいことと悪いことがあるわよ。
これって、セクハラじゃない!?
医者の純子姉はともかく、由紀子姉なんて、いくら触ったって全然、わからないと思うわ。

あげくの果てには、
「人間の妊娠検査薬って、犬でもOKかなぁ? でも、そんなの買ってるところ、知り合いに見られたら大変だよね。「自分用じゃなくて、うちの犬用です」って言いながら買う? 私、やだよ〜」
とか勝手なことを言って、押し付けあってる。

さらに、追い討ちをかけるように、昨日、由紀子姉はルナ子が出産した夢を見たらしいの。
「私はオロオロして見てるだけだったんだけど、純子姉がテキパキと取り上げて、ちゃんと後産の始末までしてたよ。さすが、プロだなぁ・・・って、感心しちゃった。ルナ子、子供産むのはいいけど、クリスマス前は私、忙しいんだから育児できないよ。やめてよね」だって。

2人は、どうも先週、脱走したときに、ルナ子が速攻でどこかの男の子を逆ナンして「仕込んできた」って、疑っているらしいの。
「父親のわからない子供を産むなんて・・・。誰に似たのかしらね」なんて言ってる。失礼しちゃうわ! ルナ子は品行方正・貞淑な犬なのよ。そんなことしてません!

犬の妊娠期間は、約2ヶ月。
クリスマスには、身の潔白を証明して見せるわっ!!


(Y)
2002年10月16日
週末の大事件


はーい、こんにちは、ルナ子です。
10月も半ばを過ぎたのに、毎日暑いですね。

この週末は、いろいろ事件がありました。

まず、一つ目。
ルナ子は、お家の中は自由に歩けるんだけど、門がしまっていると、外には出られないのね。ところが、この間、お客さんが来て、門を全開にして帰っていってくれたの。

ラッキー!と思って、さっそく、お外に遊びに行っちゃったわ。
「紐付き」じゃないって、こんな開放感あふれるものだったのねー!!
自由って、やっぱりいいわよねー。
綱をつけられてのお散歩が、窮屈で、ばかばかしくなっちゃうわー。

で、ルンルン歩いてたら、
「そこを歩いてるのは、ルナちゃん?」
って、声をかけられるじゃない?
よく見ると、近所のおじさん!

ここで掴まったら、拉致されて、家に強制送還されちゃう!!!
純子姉に、どんな制裁を加えられるかわからないっ!!!

そう思って、必死に逃走したんだけど・・・ダメだったわ・・・。

結局、おじさんに掴まって、家に連れて行かれちゃったのよね。
あーあ、ルナ子の自由もたった、1時間半だったわー。がっかり・・・・。

で・・・2つ目の事件。
我が家に、初めて見るちっちゃいお客がきました。
ミルクの匂いがして、結構、かわいい子だったわよ。

ルナ子の大好きなお兄ちゃんが連れてきたんだけどね。
お兄ちゃんから、「ルナ子、結奈だよ。仲良くしてね」といわれたので、いっぱい尻尾を振って、チュッてしてあげたの。

ルナ子には、ご近所にも、カオちゃんって、赤ちゃんのお友達がいるんだけど、カオちゃんよりちっちゃくて、愛想がなかったわね。

でも、ルナ子、赤ちゃん好きだから、またきたら、かわいがってあげよ−っと。

純子姉と由紀子姉は、ルナ子が「お兄ちゃんを取られた」って、赤ちゃんに嫉妬するんじゃないかと思ってたらしいけど・・・。
失礼よね。
ルナ子は、とー――っても、心の広い犬なのよ! ねー、みなさん?!
(J)
2002年10月7日
皆さん、お久しぶりです。秋になったのに、暑い日が続きますね。
いかがお過ごしですか。
すっかりルナ子が、筆不精になっていた間にいろいろなことがあったのよ。

竹野内豊をひげもじゃにしたようなワイルドな彼に出会ったり、しつこいミックスの彼に追いかけられたり・・・。
最近、やせたせいか、モテて困っちゃうわ・・・。スリムになったルナ子をみんな、放っておかないのね。ふふふふ・・・・

でもね、一番の大事件は、先週の金曜日に起こったのよ。
ルナ子の大大大大大活躍に、さすがの純子姉も、由紀子姉も、
「ルナちゃん、偉いじゃん!!!」
といって、超、ほめてくれたわ。

その「事件」は、玄関のピンポーンって音から始まったのよ。音に呼ばれて、いつものように、ルナじいは、お仕事で外に出かけちゃったのね。
「あー、これでのんびりお昼寝タイムだわー、ラッキー!」
と、ルナ子はリビングで、うとうと・・・・。
夢の中には、例の黒毛の彼がでてきて、にっこり微笑みながら、ルナ子の手を取ってくれるじゃない!
「きゃあ!ルナ子、幸せっ!」
ってドキドキしながら、見つめ返していたその時よっ!
パーーーーーン!!!!
って、すっごい音がして、思わず飛び起きちゃったのよ!

きゃーーーーーー!!!

な、なになに? 何が起こったの?! 事故?! 拳銃暴発?!
 
玄関までダッシュで、逃げていったものの、音が気になって、恐る恐るまた、リビングに戻ってみると・・・。
またしても、
ポ―――ン!、パ――――ン!
って、すっごい音が!!!
しかも、しかも、ものすごい臭い匂いがして、黒いモクモクまで、出てる!!

きゃーーー、こわいよぅぅぅぅーーー!!
じーじ! 由紀子姉!!!誰でもいいから、何とかしてよぅぅぅぅぅぅ

と、必死で叫びまくってたら、ルナじいが慌てて飛んで帰ってきたわ。
「ルナ子、どうしたんだ?」
といいながら、ルナじいは、家に入るなり、血相を変えてリビングにとっでったのは、いうまでもないこと。多分、ルナ子が、
「どうしたんだじゃないわよー!なんか、パンパンって、すごい音なのようーーーー!!
黒いモクモクも出てるし――!」
と、一生懸命説明してた声なんて、聞いちゃいなかったと思うわー。
 
結局、何が起こってたと思います?
実は、ルナじいが、「茹で栗」を作ろうと思って、お鍋に火にかけたまま、出かけちゃったの。
そのうち、水が空になって、「茹で栗」が「焼き栗」になっちゃったのよ。
栗って、焼けると、パンパンはじけるものだったのね。
あー、もう、ほんとに、びっくりしたっ!!!

でも、さすがにこの日は、純子姉もルナ子の存在を認めてくれたわよ。
「ルナ子を飼ってなかったら、我が家は無くなってたかもしれないわね−。
今日ほど、ルナ子を飼っててよかったと思った日はないわねー。やっぱり、ルナ子も生きてるだけで、価値があるのねー」
ですって。でも、なんか、嫌味な言い方よねっ。

それにしても、ルナ子が、あんなに大騒ぎしてたのに、隣の家にいて、気がついてもくれなかった由紀子姉もひどいわよねー。 
「ルナちゃんが、うるさいのなんて、いつものことだから。またか・・・くらいにしか、思ってなかったわよー」
ですって! 普段、「ルナちゃんが一番かわいい」って言ってるくせに、肝心な時には、ルナ子のことを守ってくれないんだからっ!

やっぱり、ルナ子を一番愛してくれてるのは、ルナじいだわ!

ルナ子が焼け死んだら、どうしてくれたのよっ!由紀子姉!

それにしても、元はといえば、ルナじいがいけないのよねー。
お蔭で、久しぶりに、夢で、黒毛の彼に会えて、いいムードだったのにっ!
あの素敵な夢を返してよおぅぅぅぅ!

悔しいから、おやつ用のささみジャーキーをこっそり一袋、頂戴しちゃったわ。
このくらい、ご褒美があって、当然よねー。
(J)