柴犬ルナ子のひとりごと

2006年 <その2>

2006年12月27日
 ルナです。
 クリスマスはいかがお過ごしでしたか?
 ルナ子はケーキのクリームをちょっとと、鶏肉を少しお相伴に与りました。

 ところで、この年の瀬にきて、ルナ子はいろいろ失敗をやってしまったので、
「最後の最後の独り言に、ルナ子の失敗談を書かないでよぉ!」
 って、純子姉に訴えました。
 純子姉は、
「えー、だって、失敗談のほうが面白いのにぃ! それに、ルナちゃんの失敗のお蔭で、私が忍耐強くなったことに気づけてよかったって、書きたかったのよー」
 なんて、ぶつぶつつぶやいていたけど、変なこと書かれなくて、ホッとしたわ。

 何事も、終わりよければすべて良しっていうじゃない?
 ディープインパクトじゃないけど、最後くらい美しく飾らないとね。
 
そうそう、ディープといえば、競馬に詳しくない我が家の人々も夢中になってテレビにかじりついていたのよ。
 「いけいけ、がんばれー! そこだー!!」
 とか、急に叫びだすから、何事が起ったかと思って、姉達の顔をまじまじと見ちゃったわ。
 人間って、時々わけのわからないことをするわよね。
 
 そして、平成18年もあとわずかですね。
 今年の大晦日は留守番を言いつかっているので、寂しいルナ子です。
 純子姉は午前零時に行われる奉納能を観に神社へ行くんですって。
 「神様に縁があった年の大晦日から元旦にかけて、神社の奉納能が観られるなんてラッキー♪ しかも拝殿に入れるかも…!こんな素敵な初詣はめったにないわ♪」
 とルンルンしています。

 でも、ルナ子は寒がりだから、お家であったかくして、紅白を見てるほうがいいな。
 きっと、できたてホヤホヤのおせち料理のお相伴に与れるだろうし♪
 そして、行く年来る年をテレビで見ながら、テレビの中の神社とお寺に参拝するの♪
 なむなむなむ・・・
来年もルナ子と皆さんに良い事がいーーっぱいありますように!
2006年12月15日
もうじきクリスマスですね。

この時期になると、どういうわけか、街がとっても賑やかになるのよね。
ルナの家の近くでも、角のある鹿みたいなのとか、お供え餅が帽子をかぶったダルマみたいなのとか、赤い服を着たおひげのおじいさんとかが、家の外で見張りを始めるのよ。
しかも、夜になると、工事現場のおじさんか、紅白歌合戦の小林幸子みたいな「電球つきの洋服」を着て、熱心に警備に当たっているの。
 一日中大変よねー。

 だから、ルナはそばを通るたびに、
「あの、こんにちは。毎日、毎晩、年末の警備で大変ですね」
って、立ち止まって挨拶するんだけど・・・。
 一度も返事をしてもらったことがないの。

 知らないワンコから挨拶されても返事しちゃダメって、お家の人から言われてるのかしら??
 それとも、バッキンガム宮殿の衛兵さんのように、仕事中は話をしちゃいけないのかしら???

 でもでも、ルナはどうしてもあの人(?)たちとお友達になりたいんだけどな!
 だから、お返事してもらえなくてもいいから、今日も立ち止まって話し掛けてみるつもり。
 「こんにちは。寒いのにお仕事ご苦労さま! がんばってくださいねっ♪」

 いつか、「やあ、ルナちゃん、こんにちは」って言ってくれるといいんだけどな。

2006年12月7日
ルナです!
ルナは今月がバースデーです。10才になるのよ。

純子姉が誕生日プレゼントに、ふかふかのお姫さま布団を買ってくれました。
「なんて優しい純子姉かしら♪」
と感動してたら、なんてことはない、
「自分の寝床がふわふわになれば、人間さまのソファの上に乗らなくなるんじゃないか」
っていう下心があったみたい・・・。

でもでも、ほんとにふわふわなので、スプリングが壊れてボロになったソファより、ずっとずっと気持ちがいいの♪
 で、すっかり玄関のふわふわ布団に居ついちゃったものだから、由紀子姉が、
「ルナちゃんがリビングに遊びにきてくれなくなって、寂しい」
ですって。

 ふふっ!
 ルナ子の存在の有難さがちょっとはわかったかしら?
 でもでも、どんなに「ルナちゃんおいで!」って呼ばれても、しばらくはふわふわ布団から、離れられないわっ!
2006年11月27日
ルナです。
ストーブの前から離れられない季節になりました。

ところで、最近、つくづく「人間界のルールって難しいなあ」と思っています。

この間、玄関のピンポンが鳴ったので、
「誰か来たわよーぅ! わんわん!」
って吠えたのに、リビングに座っていた由紀子姉は知らん顔なの。
じいと同じで、由紀子姉もピンポンが聞こえないのかと思って、姉のお膝をトントンして教えてあげたのに動かないのよ。
仕方ないから、必死で、
「お客さんですよー!! わんわんわん!」
と吠えながら玄関まで走っていったら、二階から純子姉が降りてきたの。
ほっとしたわー。

でもね、実は、ピンポンは二階にも繋がっているんですって。
由紀子姉は、
「二階の純子姉が玄関に出るから、大丈夫なのよ」
って、言ってたらしいんだけど、私は必死だったから、気がつかなかったのよねー。
第一、二階でもピンポンに出られるなんて、ルナ子に分かる訳ないじゃない。

あー、人間のルールって、わかりにくいわ。
それでもね、由紀子姉は、
「えらいえらい、立派に聴導犬ができたね」
と誉めてくれたのよ。
だから、ま、いいか。
2006年11月17日
めっきり寒くなりましたね。
寒がりのルナ子には辛いシーズン…。

やっと、我が家でもストーブが出ました!
でも、出したばかりのストーブって、あったかくないのね。

「わーーーい♪ ストーブ、ストーブ♪ るんるん♪」
って喜んで、毎冬のようにストーブの前に陣取ってみたんだけど・・・。
なかなかあったかくならないのよ。

「おかしいわ、おかしいわ」
って、何度もうろうろしては、ストーブの前に戻ってみるんだけど、やっぱりあったかくないの。

そしたら、ようやく、純子姉が私に気づいてくれたんだけど・・・。
「ルナちゃん。ストーブが出ても、スイッチを入れなきゃ、暖かくならないのよ。
 まだ、スイッチが入ってないから、ストーブの前に座っても無駄よ」
って、笑ってるのよ。

ひっどーい!
私の気持ちがわかってるなら、「スイッチ」っていうのを入れてくれればいいのにー!
ほんとに、純子姉は気が利かないんだからっ!
あーん、暖かい「スイッチの入ったストーブ」が欲しいよー!!
2006年10月28日
ルナです。
めっきり秋らしくなってきましたね。
食欲の秋なので、散歩で「ひまわり」に立ち寄って、チーズを貰うのが嬉しい季節になりました。

「ひまわり」に寄る時には必ず、鍵のついたピンクの財布を持って行くのよ。
ところで、この間、純子姉がピンクの財布を持って家を出ようとしたので、
「え♪ こんな早い時間から、もう、ひまわりに連れてってくれるの♪
 ラッキー!!」
と、大喜びで尻尾を振りながら、いそいそと外に出たの♪

ところがなんだか、純子姉は渋い顔。
挙句の果ては、
「なんで、そんなキラキラお目目で、外に出てきたのよ。ルナちゃんは留守番よ!」
って言われて、首根っこ掴まれて、家の中に押し込まれちゃったのよ!

なんてことはない…単なる「お買い物」だったの。
ひまわりに行くとき以外にも、お財布って、持って行くものだったのね。
がっかり……。
ほっっっんとに、純子って、意地悪な女だわ!

ところで、由紀子姉がお仕事で10日くらい、留守にしていたの。
由紀子姉がいないと、ロープで引っ張りっこして、ガウガウ唸りっこして遊んでくれる人がいないから、超寂しかったー!

だから、久しぶりに姉が帰ってきた時には、ひとしきりスリスリした後、
「そうそう!忘れてたー!」
って、だーっと走って、ロープを取ってきて、
「遊んでーぇ♪」
って、おねだりしちゃったあ!

そんなルナ子を見て、由紀子姉は
「世界で一番、ルナちゃんがかわいい♪」
って言ってくれたのよ。

ふふふ…そんな当たり前のこと、いまさら言わなくてもいいのにねー!
でも、まんざらでもないわねっ♪
2006年10月5日
ルナ子です。
 朝夕涼しくなって、虫の音も涼やかで、秋らしい毎日になってきましたね。

 この間、純子姉が「幼な子のように素直だと、天国も近い」とひとりごとに書いていたのを由紀子姉が見て、
 「幼な子のような…っていうのは、ルナちゃんのようなことをいうのよね。
昔うちにいたカール(犬)は、人間に気を使ってばかりいたけど、ルナちゃんは全然周りのことを気にしないで、好き勝手に振舞っているもんねー」
 とつぶやいてたの!

 そうよ、そうよ、その通り!
 さすが由紀子姉、わかってるじゃないのー♪

 私こそが、天国に一番近い犬なのよ。
 いつだって、「今」を生きているもの!

 「今」、誰かにかまってもらいたい時にはスリスリするけど、うざい時には、
「うるさいわね!放っておいてよ!」
と、牙むいて吠えて、無視するし…。

 五分前にチーズをもらっても、他の誰かが今、「ジャーキーをあげる」といったら、しっかりねだるし…。
 でも今、ご飯(ドックフードっていうのよ)を食べたくなければ、丸二日だって、ハンストして食べないし…。

 本当に心のままに生きているの!
 だから、いつだってルナ子は幸せ!
 そんな幸せそうなルナ子を見て、みんなも幸せになれるの!
それでいいんじゃないかしらん?
2006年9月13日
ルナです。
厳しい残暑が続いていましたが、みなさま、体調はいかがですか?

ところで、この間、ルナ子は犬生十年目にして、生まれて初めての味を体験しました!
白くって、ふわふわで、ちょっぴり甘いの!
なんだと思います?

ジャーン、正解は「お豆腐」です!
冷奴の豆腐がほんの少しだけ余ったので、お姉たちが、
「ルナちゃん、試しに食べてみる?」
って、分けてくれたの。
お豆腐って、おいしいものだったのねー♪
こんなおいしいものを10年間もルナ子にくれないなんて、みんな、ずるいっ!

「ねえねえ、もっと食べたい!」
って、お目目をキラキラさせて、ねだったんだけど、
「残念だけど、もう残ってないわよ。だって、ルナちゃん、食の好みがうるさいんだもん。豆腐なんて、食べると思わなかったからさあ…」
 ですって!

うううっ、もっと食べたいのにっ!
でもね、お姉が約束してくれたの。
「ルナちゃんがそんなに豆腐が好きなら、今度、冷奴の時に、少し余分に買ってあげる」
ですって! 楽しみ!

だから、ルナ子は残暑大歓迎! 
また、冷奴が食べたーい!!

由紀「これを機に、ルナちゃんがベジタリアンになって、ますます霊能犬になったらどうしよう…!」
純 「最近、しょっちゅう、あらぬ方をじっと見ていたり、空中に向って尻尾振ったり、吠えたりしてるもんね。ありえるかも…」
ルナ「大丈夫! 霊能力アップしたら、悪いものは追い払ってあげる♪」

2006年8月24日
ルナです。

最近、私とじいの間で静かな攻防戦が続いているの。

じいが夕方お風呂にはいっている隙を狙って、脱ぎ捨てたズボンのポケットの中のササミジャーキーをゲットするっていう作戦よ。

最初の日は、なかなかポケットからジャーキーの袋が取り出せなくて、ズボンの上から、こなごなに噛み砕いて汁を吸ってみたの。
でも、翌日は上手にポケットからジャーキーの袋を引きずり出せたのよ。ふふっ♪

ところが、さすがに敵もさるもの…3日目はジャーキーを入れてなかったの!
「ズボンにジャーキーをいれると、取られる」
って、じいも学習したのねー。
くやしーー!!

でもね、うっかり者のじいのことだから、絶対そのうち、ジャーキーをいれっぱなしにすると思うのよね。
だから、その日まで、ルナ子、めげずにがんばるっ!
七転び八起きよ!
何度失敗しても、めげずにがんばるのがルナ子の偉いところなの!

純「その前に、おじいのズボンが何枚ボロボロのズタズタになることやら…やれやれ」

2006年8月16日
ルナ子です。
夏真っ盛りですね。

今年、ルナ子は初めて「暑中見舞い」をいただきました!
「ルナちゃんによろしく」って書いてあったの!

純子姉の知人のお家の「ひなな」ちゃんっていう黒柴ちゃんからもらったのよ。
なんでも、ひな祭りの日に生まれた女の子だから、「ひなな」って名前なんだって。
 かわいい名前よねー、うらやましいわ!

 お父さんはひななちゃんのことを目に入れても痛くないほどかわいがっていて、
「暑い夏を少しでも涼しくすごせるように」
って、バンダナの中に保冷剤を入れてくれたりするんですって!

 いいなー!!
 家なんて、そんな細やかな気遣いをしてくれる人は誰もいやしないわ。
 何年か前に、由紀子姉が保冷剤をそのまま、ルナ子の目の前にポーンで放り出してくれたけど、そんな冷たすぎるものをそのままくれたってねえ・・・。
 みなさんだって、タオルも巻かずにアイスノンや氷枕を渡されたって困るわよね。

 家の人たちって、まったくデリカシーがないのよね・・・。
 結局、保冷剤のせいで床の上が水浸しになったもので、純子姉が、
「フローリングがハゲちゃう!」
と文句を言い出してそれっきりよ!
その後、私は保冷剤なんてものとは無縁で、暑い夏を過ごしているってわけ。

 ううう・・・。
 毛皮を着ている身には、この暑さはこたえる・・・。
 早く秋にならないかしら・・・。
2006年8月4日
今朝、ルナ子は久々に超ビビリました。

純子姉が鬼のような形相で、二階からドタドタドタッと降りてきて、一階のドアを思いっっきり「バーン!!」と締めたの!
「な、なにごと!!」
と、びっくりして飛び起きちゃったわ。

どうも、ルナじいが換気扇を回さずにタバコを吸ったもので、家中タバコの煙が充満したのが原因みたい。
純子姉はタバコが大っ嫌いなんですって。

ルナ子は全然平気なんだけどね。
むしろこの季節、タバコの煙は虫除けになって、ルナ子にはちょうどいいの。
でも、純子姉はガマンならないらしいわ。
だって、煙が充満する度に、
「こんな家、出て行ってやるっ!
 親じゃなかったら、追い出してやるのにっ!
 人の嫌がることを平気でやるようなやつは大嫌いだ!
 人の気持ちのわからない鈍いやつは大っ嫌いだ!」
と、叫びまくっているもん。

でも、ルナ子が思うに、純子姉だって、
「どんなに怒られてもやめられないくらい、タバコが好き」
っていうルナじいの気持ちがわかってないと思うんだけど・・・。

結局、ルナ子から見れば、どっちもどっちに見えるのよね。
純子は普段良く、「他人の行動は、自分の反映」って言ってるクセに、自分のことはすぐ棚に上げたままにするんだから、困っちゃうわよね。
やれやれ・・・。

話は変わって・・・。

先日「ひまわり」に行ってみたら、なんとなんと玄関先で黒白ブチの猫が、
「ここは私のお家よ」
といわんばかりに、我が物顔でお昼寝してたの!

「あら、ついに『ひまわり』では猫を飼い始めたのかしら?」
と思ったら、純子姉が、
「あ! いつもうちの庭でウンチをしていくノラだ!
 ルナちゃん、あいつを追っ払ってよ!」
と叫んだところを見ると、どうやら違うみたい。

まあね、これが我が家なら、ルナ子も、
「ちょっとー! そこの猫! 出てきなさいよー、ワンワンワン!!」
と吠えまくって追い出すところなんだけど・・・。
ひまわりは私の管轄じゃないしー。
散歩途中で吠えるのも趣味じゃないしー。
ちょっと近づいたら、逃げちゃったしー。
ま、いっかーって感じ。
純子姉は不満みたいだったけどねー。

吠えるのも、怒るのも楽じゃないのよ。体力使うんだから。
夏は体力温存しなくっちゃねー。

2006年7月26日
ルナです。

異常気象が続いてますね。
この間もものすごい雷雨があったけど、ルナ子はへっちゃら!
純子姉は「雷が落ちるんじゃないか」とびくびくしてたみたいだけど・・・。
ルナ子は雷様にガン飛ばしちゃった♪

「ちょっとー! うるさいわよ!
 静かにしなさいってば! 
人の(あ、犬か)昼寝の邪魔してんじゃないわよ!
わんわんわん!!」

雷様もルナ子に恐れをなしたのか、じきに静かになって、大雨が降って超涼しくなったのよ!
雷様も恐れるルナ子の力ってかんじ?

え? 雷なんて、自然におさまっただけですって?
いいのよ、いいの! 
自分の力で、雷様をやっつけたと思ったら、気分いいじゃないの!

同じ雷雨の中で過ごすなら、純子姉みたいにびくびくして過ごすより、ルナみたいに、「やっつけちゃったー♪」って、ルンルン過ごす方が、気持ちよくって楽しいでしょ?

え? それで、本当に雷が落ちたらどうするかって?
適当に寝る場所があって、適当にご飯があれば、ルナ子は困らないのよん。
ご飯がなければ、じっと寝てるだけだし・・・。
大変になったら、なったで、その状況に馴染むしかないじゃない?
どんな環境になったって、ルナ子はそれに馴染める自信があるから大丈夫なの!
適応能力強いワンコは、物事には動じないの♪

きゃあ、私って、悟り犬?!
2006年7月20日
ルナです。

この間ねえ、大好きなお兄ちゃんが一人でうちにお泊りしてくれたの♪
ラッキー♪

小生意気なガキ(お兄ちゃんの娘ね)がいないから、大威張りでお兄ちゃんを一人締めしちゃったわ。
お兄ちゃんが来るなり、ずーーーっと、そばを離れずにピッタリ寄り添って、由紀子姉がきても無視してたの。
そうしたら、由紀子姉が焼きもちやいて大変だったのよ。

 「あら、ルナちゃんたら、ひどい!
 お迎えにもきてくれないばかりか、しっぽの一つも振ってくれないの?
 いつもかわいがっている私より、若い男がいいってわけ? 憎たらしい!
 ちょっとー! いい子いい子してあげてるんだから、少しはにっこりしたらどうなの?
 まったく…。ルナちゃんって、ほんっと、女っぽいわよねー。
 我が家の中で、一番女っぽいわよ!」

そうよ、ルナ子、女の子だもん。
お姉たちが女らしくないだけよ。
悔しかったら、そこら辺の男たちに、媚び売ってシナの一つも作ってみりゃいいのよ。
自分ができないからって、私に難癖つけるのは、年増女のひがみってもんよ。
犬も人間も、自分の心に正直に生きなくっちゃね。

心に正直…といえば、この間、純子姉は私に感心してたのよ。えっへん!
…というのも、私が大嫌いなオンナ(もちん、メス犬ってことよ)に散歩で会った時、
「ちょっとー! 私の散歩コース、歩いてんじゃないわよ!
なんで、あんたがここにいるのよ!
あんたの顔を見るだけで、むかつくのよ!
あっちに行きなさいよっ! わんわんわん!」
って、眉間と鼻に皺寄せて、思いっきり怒鳴ってやったの!!

ちなみに、私自身の名誉のために言っとくけど、私はあのオンナ以外には、超友好的なワンコなのよ。
どんなに他の犬からわんわん吠えられても、にこにこ笑顔で通りすぎるんだから。

でもっ!
あのオンナだけは、絶対の絶対に嫌いなのよっっ!
だから、思いっっっきり吠えてやったの!
嫌いを嫌いっていって、どこが悪いのよっっっ! だって、嫌いなんだもんっ!

…そう叫びまくる私を見て、純子姉は一言。
「ルナちゃんって、正直者よねー。
 『大っ嫌い』とか『ムカツク』とか、ここまで正直に表現できるって、才能よねー。
 私にはできないわー。
 これだけ素直に気持ちを表現できて、かつ、後悔しなかったら、さぞスッキリするわよねー。うらやましー」
ですって。

自分の気持ちに正直に行動できないなんて、人間って大変な生き物ね。
私、ワンコに生まれてよかったなー♪

2006年7月12日
ルナ子です。

すっかりご無沙汰しているうちに、夏になりましたね。
ルナ子は少しでも、涼を求めて、日々家の中の涼しいところに移動しまくって、昼寝にいそしむ毎日です。

ついでに、あまりの暑さで、散歩を拒否しているので、純子姉に「怠惰なやつ」と睨まれてます。

でもでも、ルナ子は自分に正直だから「嫌なものは、なんとしても嫌!」と主張するの♪ 
うんちもおしっこも、出たくなったら道の真中でも、車がきていても、純子姉や近所の人に怒られても、気にせず堂々とやる!

心惹かれるワンコの匂いを嗅ぎつけたら、自転車がきてようが、狭い道の真中だろうが、純子姉に止められようが、まっしぐらに突進していって、時間を忘れて心ゆくまでその香りに浸りきる!
 それがルナ子流、健康と幸せの秘訣よ♪
 (純子姉は、そんな私と散歩していると気を使ってクタクタになるらしいけど…。

ルナじいみたいに、なーんにも気にしないで、私に合わせてれば楽なのにね。
純子姉が大変なのは、私のせいじゃなく、純子姉が「気にしい」のせいよ)

ところで、夏になって新陳代謝がよくなったせいか、スリムになったわ・た・し♪
お散歩にいっても、近所の人から、
「ルナちゃん、スマートになったわね。触った時の肉付きが変わったわよ」
 と、誉められちゃった♪

夏に向けてのダイエット、大成功って感じ?!
もう、私のことを「デブ」とは言わせないわ。
がんばって、この体型を維持しなくっちゃあ。