柴犬ルナ子のひとりごと

2006年 <その1>

2006年5月11日
ルナです。
 我が家の人々は、とってもいい加減なところがあるので、ルナは時々家族の教育を担当しています。
 
 この間も、我が家の人々がごみを出し忘れていたの。
 だから、「ごみが残ってるよー」って教えてあげ、ついでに、ごみの中においしそうな旬のたけのこの皮が残っていたから、食べちゃったのよね。

 そうしたら、純子姉ったら、
「近所にカラスが出現してゴミあさりをしているのは知ってたけど、我が家にも大カラスがいるとは知らなかったわ」
ですって!
 
 でも、その点、じいはちゃんと私のことをわかってくれたわ。
 「違うよな。ルナ子は「ゴミを出し忘れてるわよ」って教えてくれたんだよな」
 って、いってくれたもん!

 そうよ。
 しっかり者のルナ子が家族教育をしてあげているのよ。感謝してよねっ!
 ゴミは決められた日に、朝早くからちゃんと出さなくちゃダメよ!
2006年5月6日
ルナです。
暑くなったり、寒くなったり、忙しい天気が続いていますが、みなさん、お体は大丈夫ですか?

ところで、今日は、みなさんにちょっとグチらせて!!
ゴールデンウィーク中に、私の大好きなお兄ちゃんが遊びにきたんだけど…。
一緒にきたうるさいチビ(お兄ちゃんの娘よ)がね、私のこと、追いかけ回すわ、ブラシで引っかくわ…もう大変だったのよ。

でもね、大好きなお兄ちゃんの手前もあるし、相手はチビだからと、我慢してたんだけど…。

あのチビったら、
「パパとじいじと一緒に、向こうの部屋で遊ぶ!」
って、二人を連れて和室に入って、扉を全部ぴしゃんと閉めて立てこもっちゃったのよ。

「ちょっとー!
 お兄ちゃんはあんたのパパかもしれないけど、じいは私のじいなんだからっ!
 一人占めはやめなさいよっ!
 超ムカツクって感じ!!」
って、必死で和室の戸に向ってわんわん吠えたのに、二人とも無視してるのよっ!
あんなガキより、ルナの方がずっとかわいくて、いい子なのにっ!
なんで、あの子が「両手に花」になるわけ?!

しかも、しかも!
私が必死になって、わんわん吠えているのに、純子姉と由紀子姉は面白がって見ているだけなのよ。

純 「ルナちゃんって、嫉妬心がないのかと思ったけど、いっちょ前にあるんだねー。
  なんだか、親近感湧いちゃったなー」
由 「嫉妬してるルナちゃんの図って、結構かわいいー!
   写真に撮っちゃいなよー。写メ、写メ!」

とか何とかいって、携帯で写真まで撮り始めるし…!
絶対、これっていじめよー!
ひどいと思いません?みなさん!

2006年4月20日
ルナ子です。随分、暖かい日が増えてきましたね。
 ルナ子は抜け毛のシーズンになったので、体中が痒くて痒くて大変です。

 ところで、この間純子姉は久々にテレビを食入るように見ていました。
 「執事喫茶」っていう喫茶店の紹介でした。

なんでも、お客さんを「外出から帰ってきた大きなお屋敷のお嬢様や奥様」に見たてて、執事がもてなしてくれる喫茶店なんですって。入店した時には、「お帰りなさい、お嬢様」と迎え入れてくれて、帰りは「お嬢様、舞踏会の時間です。馬車がお迎えに参りました。いってらっしゃいませ」と、送り出してくれるとか。
 しかも、お嬢様になりきって、執事に話かけると、ちゃんとそれっぽく対応してくれるんですって。

 純子姉ったら「面白いよねー。こんな喫茶店あるんだー」と興奮気味にしゃべるもんだから、由紀子姉が「行きたいんでしょう?」と突っ込んだのよ。
そしたら、純子姉はなんて言ったと思う?

 「ううん。行かなくていいから、私、執事の役をやりたい!
 いいなあ!毎日がごっこ遊びで、しかもお金をもらえるなんて!
 楽しい仕事だよねっ!」
 ですって!

 そうしたら由紀子姉が一言。
「ごっこ遊びなら、ほとんど毎日、私やルナちゃんが付き合ってあげてるじゃない!」

そうよ、そうよ! 由紀子姉、たまにはいいこというじゃない。
純子姉のお蔭で、ルナ子は日変わりで、チャングムやら、警察犬やら、義経やらいろんな役をやらされてるのよ!

 しかも、今の時期、お能の発表会が近いでしょう?義経役なんか、毎日やらされて、長刀振り回されるから怖いのなんの…(なんでも「船弁慶」っていう、平知盛の怨霊の役をやるらしいわ。怖い純子姉にはピッタリの役よね)

 ほんとに、こんなに付き合いがいいのは、ルナ子と由紀子姉くらいのものよ。
感謝して欲しいものよねー、みなさん?

2006年4月4日
ルナ子です。
東京は、桜もそろそろ終わりです。

ところで、この間、純子姉が帰って来たら、妙に優しいの。
「ルナちゃん、ほんとにかわいいねー♪」
なんて、猫なで声でいうのよ。

きみが悪いなー、なんでだろう…って思っていたら、原因は「子ぎつねヘレン」って、映画らしいわ。映画を見て、純子姉は、
「ルナちゃんと似てる!…ってことは、ルナちゃんもかわいいってことだ」
と、再認識したらしいわ。
失礼よねっ!私はいつだって、かわいいのに!

純子姉は時々、ルナ子を見ていて、
「もっとかわいい性格の犬だったら、もっとかわいがるのに」
なんて、密かに思っていたらしいわ。
でもね、ヘレンの映画を見て、
「ないものねだりをせず、まずは、目の前に今いるルナ子を超かわいいと思って、超かわいがってあげよう!それが、今を大切にするってことよね」
って、考えを変えたらしいの。

私にしてみれば、何をいまさら…って感じよ。
だから、翌朝は、思いっきりわがままな声で、朝の五時から大鳴きして騒いでやったわ。
そうしたら、純子姉ったら、
「やっぱり、早起きして、わんわん吠えまくるルナちゃんは、かわいくない!」
ですって。

ふふふっ、純子姉の決意なんて、そんなものよ。
私は、周りの人たちには影響されず、ほんとのほんとに、自由気ままに、今、やりたいことだけをやるのよ。
甘えたい時には甘えるし、怒りたい時には徹底的に怒る!

これがルナ子流、ほんとの「今を大切にする」ってことよ♪
2006年3月28日
ルナ子です。
 ルナ子のお家の近辺は桜が8分咲きくらいになりました。
 皆様のお宅はいかがですか?

 ところで、ルナ子は、お花に見とれて…ならぬ、彼の匂い探しに夢中になっているうちに、気がついたら、トレードマークのバンダナを落っこどしてきてしまったらしいの。

 でも、ルナ子は町内の有名人だから、どこかの優しい誰かが、
「これはルナちゃんのバンダナだから、お散歩に来た時に、気づくかも」
 と、玄関先の門の所に結び付けておいてくれたの。
 
 びっくりしたのは、ルナじいみたい。
よその家の門に私のバンダナが結んであったので、ギョッとしたんですって。

まあ、落す私も私だけど、落したのに気づかない我が家の人々もすごいわよね。
ま、でも、みんなのアバウトな性格のお蔭で、気楽に過ごせるってかんじぃ?
しかし、お高いバンダナは我が家には、豚に真珠だわね。
そして、100円ショップバンダナから、抜け出せない庶民的なルナ子なのでした。

由紀:ルナちゃん、あれは、私が買ってあげたバンダナだから、100円じゃないよ〜
    純子姉なら、当然、100円ショップバンダナだけどね。  
    (3枚で、1,000円のだから、大して変わらないか〜。)


2006年2月21日
 梅が咲いて、桜のつぼみも少しずつ膨らんできた今日この頃。
 皆様、いかがお過ごしですか。

 ルナ子は最近、純子姉と由紀子姉に誉められました。
「ルナちゃんて、許容量が大きいよねぇ」
 ですって。
きゃあ、すごい!私って、えらい?!

なんでそう言われたかっていうと、ある日、純子姉が帰って来た時に、タバコの煙でもくもく状態で、テレビが凄まじい、大大大音量で鳴っているリビングで、私がのうのうとお昼寝をしていたからなの。
姉たちは、タバコも騒々しいのも大嫌いみたいよ。
「親じゃなかったら、絶対に、ルナじいと一緒には暮らさなかった!」
って、よくいっているわ。

でもねー、ルナじいは耳が遠いし、タバコが大好きなんだもん。仲良く過ごすには、大きな音も、煙草の煙も気にしてなんかいられないわ。
そういうルナ子は、姉たちから見ると、許容量が大きいんですって。

確かに、自分でいうのもなんだけど、ルナ子は物には動じないわよ。
雷が鳴っても、地震が来てもぜーんぜんへっちゃらだし、お謡の練習をしている純子姉のお膝でも、ガーガー寝られるもん。

ちなみに、純子姉の声って、超デカイのよ。
「能楽堂で、目いっぱい謡ったら、どのくらい響くのかなー」
って、舞台の本番でいきなり、ドでかい声を出して、観客はもちろん、先生方まで、ビビらせたって逸話もあるくらいなの。
しかし、なにも本番でやらなくたってねー。全く、いたずら好きで困った姉だわ。

まあ、そんなドでかい声にもひるまずに、
「あー、気持ちいいー!天然ボディソニックってカンジィ♪」
なーんて、まったりできる犬はルナ子以外にいないと思うわ。

ルナ子が家の子でよかったでしょう?
感謝しなさいね!
2006年2月15日
ルナです。
 時々、春めいた暖かい日のある今日この頃ですね。
 やっと、朝のお散歩が苦痛じゃなくなってきました。
 
 ところで、ルナのお散歩コースには、毎朝、公園のお掃除&お花の手入れをしているおばさん達がいます。

 そのお蔭で、この公園は四季を問わず、お花がいっぱいなのだけど、花泥棒もしょっちゅう出るんですって。
 植えたばかりのお花を株の根っこから、ごっそり抜いていくのが人間の花泥棒。
 花芽だけをつついてしまうのが、カラスやハトの花泥棒…なんですって。

 それでも、おばさんたちは、めげずに自腹を切って、お花の苗を新しく買ってきては植え、傷んだ苗は花壇の隅の方で休ませてあげ…と、毎日、根気よく手入れを続けています。

 でもねー。こんなにがんばっている素敵なおばさんたちに、
「くだらないことに、時間とお金をかけて…」
なんて心無いことをいう人達も、世の中にはいるのよねー。

そういう話を耳にすると、
「世の中って、どんなにいいことをしていても、必ず、悪口をいう人がいるんだわー。
やっぱ、他人の言葉をいちいち気にしてたら、なにもできなくなっちゃうわねー」
って、思っちゃった。


ちなみに、純子姉は、毎朝、公園ならぬ、ひまわりのお庭のお手入れに余念がないのよ。
公園がカラスとハトの社交場なら、「ひまわり」はにゃんこの社交場。
花が蹴散らされていたり、「大」が落ちてたり…。「ひまわり」の庭の手入れも楽じゃないらしいわ。

ちなみに、純子姉は、機嫌のいい日は、
「おーおー、今日もにゃんこちゃんは、健康そうな色艶と匂いの「しるし」を残していったねー」
と余裕で片付けているけど、日によっては、
「くっそー! 今日もにゃんまげのやろうにやられちまったぜ! 超むかつくー!」
なんて、悪態ついてる時もあるのよねー。

そういう日は、触らぬ純子姉に祟りなし!

 あーあ、純子姉が、公園のおばさんくらい広い心で、庭掃除ができるようになるのは、いつになることやら…!
 
 それまでは、仕方ないから、ルナ子が時々「ひまわり」を見回りに行って、
「ここはあたしの「シマ」よ! にゃんこなんて、来ちゃダメなんだからっ!」
 って、主張しとこうかしら?

 え、ルナ子が一番恐いって?
 そんなことないわよー♪ 
ルナ子の本業は「かわいい」なんだからー♪
2006年1月30日
ルナです!

この間、由紀子姉に、「ルナちゃん、すごい!」って、感心されちゃいました!

というのも、うちの庭に白黒ぶちのデブ猫が入りこんで、まったり日向ぼっこをきめこんでたのよ。
全く、冗談じゃないわ!
ルナ子の「シマ」を荒らすなんて、いい度胸してるじゃない!

むかついたから、「う゛ー」って、唸ってやったのに、いけしゃあしゃあと、座りこんでるのよ。
あったまにきたから、後ろから襲いかかって、背中を一噛みしてやったわ!
デブのやつ、「ぎゃー!!」って叫び声をあげて、逃げていったわ。
ふん!
ざまーみろっていうのよ!

でも、そんな私の様子を見ていて、純子姉は呆気にとられてたみたいよ。
「あ、あのおデブで、動きののろいルナ子が、あんな素早い身のこなしで、猫に襲いかかるなんて…。
しかも、ルナ子に、襲われるような間抜けでのろまな猫がいるなんて…」
ですって。

でも、それを聞いた由紀子姉は、
「どうも、ビジュアル的に想像できないんだけど、ルナちゃんも、やる時には、やるのねー。
 ちゃんと、番犬になるかなー? 」
って、誉めてくれたわ。

そうよ。
私は立派な番犬なのよ。

だから、この間だって、純子姉がどこかで、困った「霊」をくっつけてきた時も、
「わんわんわん!」
って、吠えて、追い払ってあげたのよ。

こんな役立つワンコはいないんだから、もっと、大切に扱ってもらわなくっちゃね!
2006年1月10日
明けましておめでとうございます!
今年はルナ年です。

お散歩に行くたびに、
「今年は、ルナちゃんの年ねー」
と、声をかけられます。
でも、ルナ子自身は年女ではないんですけどね。

ちなみにルナ子は年末年始、しっかりお仕事をしていました。
年末は、おせち料理の味見のお仕事。
今年の黒豆は、特においしかったわ!

そして、年明けは、原稿書きにいそしむ純子姉の横で、「フレーフレー!!」って、応援してあげていたのよ。
私が隣りで応援したり、くつろいだり(いびきをかいて、寝たり…とも、いうわね)していると、純子姉はとても癒されるらしく、原稿が進むんだって。

へへへっ! 私って、お役立ち犬!

でも、こんなに働き者のルナ子だけど、給料は要求しないのよ。
ご褒美のジャーキー三枚で、手を打ってあげる!
安上がりでしょ?

皆様、今年もルナ子をよろしくお願いしますねー!