ひまわり先生のひとりごと

2006年2月


2006年2月21日
ここ最近、あらためて過去を振り返らされる機会が多かった。
 
今という地点から、客観的に過去を見てみると、
「そうか、あの時出会った出来事は、未来にこう繋がっていたのか」とか、
「ここでこういう経験をしたから、未来で迷いなくこの行動が取れたのか」とか、
「あの時疑問に思っていたことの答えが、今になって見つかったんだ」とか、
 考えさせられることが多い。

 過去に起こったことは、未来への布石や伏線になっていることが多々あるんだなあと思う今日この頃。

 また、過去に願った「大きな願い事」については、だいたいほとんど叶ったが、叶わなかったこともいくつかある。でも、「今」という地点から見たら、「叶わなかった願い事が叶っていたら、自分が本当に求めていた「幸せ」に辿り着くことができず、かえって不幸になっていた」ということが、今となってはよくわかる。
 本当に必要な願い事は叶うし、叶わないことの方が幸せになれる願い事は叶わない。
 人生って、うまくできているなーと思う。

 そうした人生の仕組みのようなものがわかってくると、下手な占い師に見てもらうより、過去に起こったことや自分自身の思考パターンを分析した方が、よほど確かな未来予測に繋がる。…という考え方も、ここまで人生を歩いてきたから、得られたこと。

 こうやって、生きてきてみると、学校でいろいろな知識を教わることよりも、子供の時から、「生きるとはどういうことか。自分の道を歩くとはどういうことか」ということをしっかり教わることの方が、よっぽど有意義だと思う。
 でも、そうしたことを教わって大人になった人を、私は知らない。まあ、大人自身が知らなかったのだから仕方ないか…。

 だから、最近、しみじみ思う。
もし、子供たちが「生きることの真理」を最初から教わって、その上で、この世を生きていったなら、どういう生き方をするんだろうか。そして、その子たちはどんな影響を周りに及ぼすんだろうか。

 最近の子供たちの中には、「真理」を吸収する器の大きい子供がとても増えている感じがする。私が学んだことを目いっぱい吸収し、私の人生を踏み台にして、さらに大きく羽ばたいてくれる子供たちに出会えたらいいなあと思う今日この頃。
2006年2月15日
今日は、昨年末オープンした友人たちのHPのご紹介。

まずは、このHPのスペイン通信でおなじみの初代ひまわり秘書、
みやさんのHP(ブログ)。

「まどりっど北村亭」
http://www.redolog.net/kitamura/

息子さんが中心になって作っておられるそうです。
最近では、新しい仕事に大忙しとか。
スペインの面白い生活事情が垣間見られそうなページです。


そして、もう一つはお能の友人のHP。

能文社 【言の葉庵】
http://www.nobunsha.jp/

「自著、古典現代語訳作品トピックスを中心に、暮らしの知恵、考え方、生き方のヒントとなる
いにしえの達人の名言・名文を折々に紹介していくホームページ」
だそうです。

ちなみに、この友人のお稽古は聞いていて、なかなかに面白い!
先生と一緒にハモっている時に、時々、不思議な感覚の空気が生まれるんです。
たぶん、「気」のレベルで、先生の表現される世界をかなり正確に理解しておられるから、起こる現象なんじゃないかと思うのだけど…。理由は不明。

でも、理由はどうあれ、「超不思議な体験がいっぱいできる♪」という不真面目な理由で習いに行っている私としては、不思議体験をさせてもらえる他のお弟子さんのお稽古って、密かな楽しみ…。

ところで、お能関連といえば、人形アニメーション映画「死者の書」を見に行ってきました。
「お能「當麻」を題材にとり、大津皇子の物語と中将姫の物語を合体させたストーリー」
と、聞いたので見に行ったのだけど…。

私的には、内容は今一歩。
まあ、大津皇子と大来皇女の物語には、私自身けっこう思い入れがあるので、ああいう描き方は気に入らない…っていうのがあるかもしれないけれど…。
でも、「大津皇子の霊」の声を観世銕之丞さんがやったのは、大大大正解だと思いました。お能の厚みのある声の出し方って、非日常的なので、霊の役とかにはすごく向きますね。
ああいう形で、お能がもう少し一般の人たちの中にも溶け込んでいったら、面白いだろうなあと思いました。

ついでに、エンディングのテーマにお能「當麻」をそのまま使ったのもけっこう面白い演出でした。ちなみに、ちょっと知識があると、「早舞(…だと思う。たぶん)」のお囃子が終わったところで、ピタッと終わっている…なんてこともわかったりして、「けっこう粋な演出だなあ」と、本編とは全く関係ないところで楽しめました。

そして、来週末は、ガラスの仮面の「紅天女」のお能を見に行く予定です。
これまた、お能の別の友人が朝から必死にチケット・ゲットに奔走してくれました。うーん、ありがたい! やはり、持つべきものは友人です。
欲を言えば、私個人としては、「紅天女」はうちの師匠のシテ(主役)で見たい!! 絶対、ああいう「この世のものとは思えない切ない美しい系の役」は似合うと思うので…。(教え方も月影先生に似てるし?!)

でも、テレビでチラッと見た限りでは、梅若六郎さんの「紅天女」はかなりかわいらしくて、六郎さんならではの「伸びやかさ。自由さ」みたいなものが垣間見られました。それに、六郎さんと美内さん、どこか似た面もありそうだし…。だから、案外、「マヤちゃん演じる紅天女」に近い世界が表現できるんじゃないかなー、などと期待しています。
2006年2月7日
確定申告憂鬱病?!


 「毎年、確定申告の時期になると、「うつ」っぽくなる人って、絶対いるよね」
 と、のたまう妹。
 確かに、この時期になると、働けど、働けど、「実り」になっていないことを思い知らされて、愕然とする。
 今年も、結局、「ひまわり」は大赤字。

 せめて、プラスマイマス「ゼロ」くらいの収支なら、
「まあ、世の中への奉仕活動ってことで・・・」
 と、納得できるのだけれど、さすがに、ここまでの赤字だと、ちょっとため息もの…。

 ひまわりの「収支決算」を見ながら、
「そっかー、去年出版した本の印税、まるまる「ひまわり」の赤字の埋め合わせに使っているって感じかー。
あの本は、軽く4か月分の余暇エネルギーをすべて使って書いたから、それを全部、吸い取られているって感じかー…。
 いやー、そう考えると、すっごい虚しすぎる!!
それよりは、「年間に出かけた講演会費のすべてをつぎ込んでいる」って考えた方が、まだ気分的に楽かー」
 と虚しい計算をしてしまう。

 そういうこともあって、昨年末にクリニックを移転し、診療形態を多少変更したので、計算上は、今年こそは赤字脱出の予定(ホントかなあ?!)。

 でもまあ、「どうなることやら…」と思いつつも、自身の現実的生活的には、物欲がほとんどないお蔭で、バイト代だけで十分やっていける。なので、きっと、数日したら、決算数値のことなんて、まるっきり忘れてしまうに違いない。
 それって、いいのか悪いのか、びみょーって感じ?