ひまわり先生のひとりごと
2005年3月
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2005年3月28日 |
先日、ご相談にいらした方が、
「重い病気が見つかって、身も心もボロボロ。いっそ、この体を手放せたらどんなに楽かと思う」
と、おっしゃられた。一緒にお話しているうちに、
「一度死んだつもりになるか、記憶喪失にでもなったつもりになって、人生を今からやり直せたら、いいかもしれないよねー。
もし、新しい人生を生きるとしたら、どんな人生を歩きたいかなー?」
なんていう話題になった。
自分の口から出た言葉だったけれど、あとで、振り返ってみて、「この考え方は使える!」と、嬉しくなった。
もし、今から、まっさらな人生を始めるとしたら、どんな人生を歩くかを考えてみる。そして、「新しい人生」のいい面を自分の中に取り入れていったら、未来は大きく変わっていくんじゃないかな。
幼虫や蛹が古い抜け殻を脱ぎ捨てて、美しい蝶に変わっていくように、人生の節目節目で、古い自分の抜け殻を脱ぎ捨てて、素敵な自分に変わっていけたらいいなーと思う今日この頃…。
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2005年3月14日 |
友人に誘われて、「神との対話」の作者、ニール・ドナルド・ウォルシュの講演会を聞きにいってきた。本のイメージと、ズレておらず、癒し系の人だったので、とてもよかった。
ニールさんを見ていると、
「ああ、人って、本当に存在するだけで、人を癒すことができるんだなあ。どんなに立派なことを言うかではなく、存在そのものが、癒しになれるってすごいことだなあ」
と理屈抜きで理解できた。また、彼の言っている「神は自分の中にいる」というメッセージも、彼の存在そのものを通して、本より、よりいっそう実体験として、肌で感じることができたのは、とても参考になった。
講演会では、ニールさんだけでなく、いろいろな人の話があった。そうした人たちの話も聴き、会場に集まった人々を、客観的に眺めていると、
「幼稚園、小学校、中学校と、いろいろな段階の学校があるように、学びには、いろいろな段階があるんだな。そして、それぞれの学びにあった段階の指導者もいるんだなあ。
なんでもいいけど、「うちのやり方が最高!」「うちの指導者が一番」っていうのは、ちょっと、いただけないかなー。それぞれが、自分に合ったやり方をするのが大事なんだよね」
と、しみじみ感じた。
たとえば、河の向こう岸にたどり着きたいときに、体力のある人ならば、泳いで渡るだろう。体力に自信がなければ、いかだやカヌーなどを使ったほうがいい。
もっと力のない子供や女性なら、船を出してくれる船頭さんが必要だ。
河はどんな方法で渡ってもいいけれど、どの方法が自分に合っているかを知っていることが大切だ。ところが、河を渡ることに夢中になるうちに、
「Aさんのカヌーが一番性能がいい」
「いや、Bさんの船が一番いい」
「なにいってるんだ。自力で、泳いで渡らなければ、渡ったことにはならない!
水泳の達人のCさんの弟子になるべきだ」
とかいって、いいカヌーを手に入れたり、より便利な船を探したり、体を鍛えたりすることが重要だと思い込んでしまう。
本当は、「向こう岸に渡ること」が目的だったはずなのに・・・。
人って、そんな風に生きてしまうことが多いのかもしれないなー、としみじみ思った講演会だった。
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2005年3月7日 |
先日、今度出版する本の原稿書きのストレスがピークに達してきたので、息抜きに映画を見てきた。映画なんて見るのは何年ぶりだろう。
見たのは「ハウルの動く城」。
あまり期待しないで行ったのだけど、私の中では久々の大ヒットだった。宮崎アニメでは、「ナウシカ」に次ぐヒット。(コミックでいえば、「彼方から」(ひかわきょうこ 白泉社文庫)の宮崎アニメ版って感じ)
キムタクもキムタクと感じさせない声だったし、倍賞千恵子と美輪明宏はさすがの演技だったし。ストーリーのパターンや細かい設定も私のツボにハマった。
なにより、うーんとうならされたのは、「老人の介護の基本」や「子供の問題行動への対応のお手本」「人間関係の作り方の基本」がストーリーの中にちゃんと描かれていたこと!
こんなことに、「すごーい!」と感動するのは私だけかなあ…。
そんな話を横浜の病院の看護部長さんにしたら、
「先生、「もののけ姫」の時も、「ホスピスの話みたい」っていってましたよね」
といわれた。
そういえば、そんなこと、いった気がする…。ま、生きるってことは、根っこをたどっていけば、みんな同じ問題にたどり着くのかもね。
話は変わって…。
毎年、この時期(確定申告の時期)になると、私はちょっとだけため息が多くなる。なぜなら、ひまわりは万年赤字運営だから。働けど、働けど、ひまわりからは私の給料は一銭も出ないどころか、非常勤や講演で稼いだお金をつぎ込んで、赤字を埋め合わせている始末。だから、うれしいことに毎年、納めた税金が返ってくる。
それでも、物欲のない私は生活に困らないので、しばらくすると忘れてしまう。だから、赤字が改善しない…って噂もある。いかん…。今年こそは、なんとかしよう!
…はてさて、どうなることやら?!
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