ひまわり先生のひとりごと

2002年10月

2002年10月30日
京都に出張に行ってきました。

仕事が昼過ぎに終わったので、私にしては珍しく、観光をしてきました。ホリヒロシさんの人形がみたくて、宇治の「源氏物語ミュージアム」にいったのですが・・・。はっきり言って、ちょっと(すごく?!)がっかりでした。

広さのわりには、展示してあるものがあまりにもちゃちで、平凡。源氏物語に関するいろいろな資料を調べたいなら、資料室(ここは入場無料)だけは利用する価値はあるけれど、ミュージアムそのものは内容が薄っぺらいので、映像展示室の「浮舟」の映画以外は見る価値ないですね。ホリさんの人形も展示してあるわけじゃなかったし・・・。


ちなみに、奈良、平安時代の歴史、風俗などが知りたいなら、伊勢の「斎宮博物館」「いつきのみや体験館」の方が、内容も充実していて面白いです。ただし、斎宮博物館は駅から離れているので、タクシーでいくのがお勧め。


でも、すごくヒットだったのは、講演会にきてくださったNちゃんお勧めで、出かけた京都市内にある「風俗博物館」! 


ここは、そんなに大きい施設ではないのですが、すごくよかったです。源氏物語の六条院を、建物、人、衣装、調度品など、すべて1/4サイズで再現してあって、着物の重ねの色目なども、かなり気を使って作られていました。布の模様まで忠実に1/4サイズに再現してあるのだそうです。展示は、裳着の儀式、正月、出産、などテーマごとに、平安時代の生活風習を再現してあり、年に2−3回内容が変るのだそうです。しかも、写真撮影も自由です。


体験コーナーでは、平安時代のお部屋の中に入ることができ、直衣や十二単(本格的なものではないけど・・・本格的なものを着たいなら、「いつきのみや体験館」に行こう!)を自由に着たり、龍笛や笙などを吹いてみたり、等身大の人形と一緒に写真を撮ったりできるようになっています。


私は十二単のような裾長で、袖のたっぷりした衣装が大好きなので、とても楽しかったです。ちなみに、あまり、人がいないのをこれ幸いと、

「一度お能で袖をパサッとひるがえすのをやってみたかったんだよねー。誰も見てないから、やっちゃおう。ふふふ・・・。先生がやると、すっごい、かっこいいんだもん!」
と、直衣を着てちょびっと舞っていたら、いつのまにか、おじさんがやってきて、
「ねえねえ、みんなきてごらん、お姉さんが衣装を着て、舞を舞っているよ」
と、一緒来館していた人々に声をかけてて、えらい恥ずかしかったです。

あとで思い出したのですが、風俗博物館って、昔はいろいろな時代の衣装を等身大の人形で展示していたんですよね。今の展示は平成10年からなんだそうです。
源氏物語や、平安時代に興味がある人には、ぜひぜひお勧めの観光スポットです。

2002年10月28日

先週、先々週と、新しく出版された本「絶対しあわせに死ぬ方法」の発送や、文庫本の原稿の締め切りやらにおわれて、バタバタ忙しく過ごしていました。私自身も、まだ、自分の新刊が本屋に並んでいるところを見ていません。


「近くの本屋で売ってないんですけど、どうしたら手に入りますか」

との問い合わせもたくさんいただいてます。
大きな本屋さんでないと、店頭に並んでないみたいです。ベストセラーにでもならない限り、どこの本屋にでも並ぶ・・・ってことにはならないんですね。悲しい・・・。

本屋にないときには、本屋さん(小さくても大丈夫です)に直接注文をすると取り寄せをしてくれます。これだと、手数料もかからず、定価で買えます。でも、案外、

「本屋にない本は、店頭で注文すればいい」
ということを知らない人って、多いみたいですね。

本屋で注文するのが面倒な人は、ネットで注文もできます。

この欄の一番下のロゴをクリックしてね。1500円以上買えば、全国どこでも送料無料で届けてくれます。便利ですよ〜。うちの妹も愛用しているようです。

ところで、20日は、姪っ子の初宮参りにつきあいました。弟夫婦はとってもおおらかな性格なので、姪っ子はずっと私が独占していました。
「一日お母さんの気分を味わえて楽しかった!」
と、私がいったら、弟は、
「ほんとに楽しそうだったねー。はたで見てても、楽しんでいるのがわかったよ。
この子は、みんなにかわいがってもらえる子に育ってくれると嬉しいから、どんどんかわいがってね。
立派な子になるよりも、人の愛情を素直に受けとめて、そのことに感謝できる子に育てたいから・・・」
と、笑っていました。ほんとに、できた弟夫婦たちです。彼らを見ていると、「ほんとの愛情ってなに?」ってことがわかっている両親に育てられる子供って、幸せだなーと、つくづく思う今日この頃なのでした。
 
誕生日に妹から、「刺し子の巾着作り」のキットをもらいました。そのあと、偶然にも、患者さんから、刺し子のやり方を習う機会までありました。なので、昨日、生まれて初めての刺し子にチャレンジ!
で、大発見!!!
「刺し子」って、「瞑想」になる!
目を一つ一つきっちり揃えなければならないから、一針だって気が抜けないので、「目の大きさ、目の大きさ・・・」とぶつぶつ言いながら、必死で縫っていると、精神統一できるんですねー。

「瞑想」というと、座禅のようなものを想像されるかと思いますが、素人さんには、「座禅」は、かえって雑念がわいたり、眠くなっちゃったりして、あまり向かないもの。でも、「刺し子」みたいな単純作業でかつ、集中しないとできないものは、素人向けの瞑想にはぴったり! 

「不安感、イライラ感がとれにくいので、瞑想を試してみたいけど、今までの瞑想法では、途中で寝ちゃってダメ」
という人にはお勧めですねー。

おかげで、私も、前日にたまったイライラがすっきり爽やかに解消されました! よかったよかった!


ところで、先週は残念なことも一つ。
お気に入りの連載マンガ「彼方から」が終わってしまったこと。最近の連載マンガの中では、一番気に入っていたのに・・・。ううう・・・楽しみが一つ減ってしまった。ああ、残念。
 でも、まあ、連載マンガの最終回にしては、まずまず、いい終わり方でした。
ストーリーは、とっても少女趣味な話なのですが、ストーリーの後ろに流れている「テーマ」とか「気」のようなものが、すごくよくて、私が「人生」とか「世界」に求めているイメージにすごく近いんですよね。興味のある人は、コミックにもなってますよ。
3月号誌上に番外編が載るそうですが、番外編、どんどん描いてもらいたいな――。


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2002年10月16日



待ちに待った本、「絶対しあわせに死ぬ方法」が出来上がりました!!!一般書店では、明日から発売です。

私は、先週の10日に一足早く入手しました。とっても暖かくて、優しい雰囲気の表紙に大満足です。しみじみ表紙を眺めていて、

「ああ、私の遺伝子がこの本に流れている・・・」
と思っちゃいました。

また、イラスト、表紙は、私のたっての希望で、友人のかとうさんに担当してもらいました(毎日新聞に連載していた時に、イラストを描いてくださった方です)。

実は、原稿も実際の6倍の量を書きましたが、かとうさんもイラストを6倍描いて下さったんです。その中から、贅沢にも、一番合うものをセレクトしました。原画をご覧になりたい方は、
三鷹の「カフェ・デボン」 武蔵野市西久保2−2−16
で、10/13−11/2まで、かとうゆみこさんの展覧会をやっていますので、ぜひ、お訪ねください。

そのほかにも、この本のために影で協力してくださった方は、数知れず・・・。本当に、たくさん、たくさんの方のお力添えがなければ、この本は、出来上がりませんでした。この場を借りてお礼を申し上げたいと思います。


そして、本を読んで、幸せになってくれる人が一人でも増えますように・・・。


ところで、知人が、素敵な「読む薬」を送ってくださいました。
この場を借りて、ご紹介します。



「読む睡眠薬」


眠れない時が私にもあった、青春時代、物思うころだった。毎晩毎晩眠れなかった。眠らなければと思うと余計眠れない。辛いものだった。あるときふと以前寝不足で立っていても寝ていった事を思い出した。そうだ本当に寝不足なら立っていても歩いていても寝てしまうものなんだ。今寝ようとしていても寝付けないのは、さし当たって今、私が寝不足でないということなんだ、と氣づいた。だったら無理に眠ろうとしないで横になって目をつむっていようと決めた、すると何時の間にか眠れて、それ以来眠れない経験は無い。

今、氣の健康法を学び、人にも伝えようとしている、沢山の方の病状や症状を拝見、その方の自己治癒力向上のお手伝いをしていると、最初診ていたところが、良くなってくると、眠る方法はありませんか、私不眠症なんですと言い出す方が結構多い。一晩中眠れなくて睡眠薬、精神安定剤を欠かせない人も多い。


十年以上前だったように思うが、テレビ放送でどこかの大学の教授が体育会系の頑丈な学生三十人ほどを二班に分け、A班は深い眠りが終わったら起こす。B班は深い眠りに入りかけると起こし、一晩中うとうとさせておく実験をしていた。


通常深い眠り(ノンレム睡眠)は1時間半から2時間、その後、浅いうとうとした(レム睡眠)を5〜6時間しているのだそうだが、A班は浅い眠りをさせない、B班は深い眠りをさせない。常識的に考えるとA班のほうが良いと思うのだが、その結果は。

一週間を越えたころからA班の学生のなかに精神的な不調を示し始めノイローゼの症状が出始め予定していた期間を短縮して終了したと言うものだった。
その結論は、深い眠りは身体の疲れ、浅い眠りは心の疲れをとるものだと言うことだった。

つまり、心の疲れを取るには浅い眠りが必要だと言うこと。ということは、今眠れないと嘆いているそれは心の疲れを取るための浅い眠り心の疲れを取る眠り、熟睡出来ないことが心の疲れを取る最適な眠りなのだ。ところが、眠れない、どうしよう眠らなければいけないのにと言う焦り、いらだちはまたまた心のストレスとして心を疲れさせ、余計に浅い眠りが必要になる。薬を服用しても、副作用、習慣性などの副作用を心配しながらだから、余計に浅い眠りが必要になる。まして薬を飲んで寝るのは記憶が無いだけで、心や身体の疲れを取る本来の眠りの働きをしていないと思われるからスカッとした目覚めは無い、と、ここまで読んでいただければ、もうあなたは不眠症ではありません。


この感性豊かな私はいつも心を使っているから、その心の疲れを取るためにまず浅いうとうとした眠りをしているのだ。だから寝つけなくてもとにかく布団の中で横になって目をつむって心に浮かぶ事を受け入れよう、少しでも楽しいこと考えようとしていてください。一晩中でもいいのです。楽しい事を一晩中考えることが出来たらそれはそれで喜んでください。とにかく楽しい時間が増えたのだから。


同じ眠れなかった朝でも、目覚めはまったく違うはず。眠れてないのに頭の中がスカッとしていることに氣づくでしょう。寝なきゃいけないといらいらした目覚め、睡眠薬を飲んで寝たときの目覚めとまったく違うことを味わってください。


それを数日続けるうちに、心の疲れを取ることが出来ると必ず身体の疲れを取るために深い眠りが出来るようになります。


この話をして眠りに対する概念を変えていただいた方でまだ眠れないと言われる方は今のところ私の前には現れていません。あなたは初めての例外になってみますか?

ところがもうここまで読んだあなたは、既に潜在意識に、新しい睡眠の概念が入ってしまったから、眠れないときに今までほど眠らなければいけないとの観念が薄れていて、これでいいのだという思う心が出てきてしまうので、必ず知らないうちに熟睡するようになってしまったのです。信じる信じないは関係ありません。

    氣の健康学士 谷 聰 (ホームページ http://www.kuwana.ne.jp/tani/
2002年10月7日
日経新聞の反響がものすごくて、電話がつながりにくくなっていたり、予約がとりにくくなっていて、ごめんなさい。
今までにない反響のすごさに、ちょっと、私もスタッフも、ビックリしています。

さらに、今回は、小中学生をはじめ、若い世代の人たちが、かなり記事に興味を持って、メールを下さったり、電話を下さったりしてくださったようです。びっくり!
もしかして、私が子供だったころ、考えたり悩んだりしていたことと同じことを考えている子供たちが、増えているのかなーなんて、思ったりしました。
 
この間の記事は、実は、来週、筑摩書房から出版される本、
「絶対しあわせに死ぬ方法 −ホスピス医の生き方アドバイス−」
の抜粋みたいなものでした。

この本は、何度かこの独り言でも紹介しましたが、「私のライフワーク & 今までの私の人生の集大成」です。

出版社の方々は、「中高年向けの本だ」と思っておられるようですが、私としては、「中学生だったころの自分が一番知りたかったこと」を全部盛り込んで書いたつもりでした。

だから、小中高校生で、私と同じような悩みを持っている人たちが、この本を読んで、

 「そうかあ、無理して、大人達の言うとおりに生きなくてもいいんだなー。大人たちも、上手な生き方がわかってないんだね。自分は自分でいいんだ」
と気がついて、生きるのが楽になってくれたらいいなーというのが、私の切なる願いですね。

「絶対しあわせに死ぬ方法」は、「絶対にしあわせに生きる方法」でもあります。その極意は、「ありのままの自分を受け入れること」なんですが、これって言葉でいうのは簡単でも、とっても難しいもんです。

自分が「あいつは嫌な人間だ」と思っている人たち全部に対して、

「嫌なやつだけど、あんなやつでも、世の中には必要なんだよね」
 と、思えたときには、「ありのままの自分」も受け入れられるようになれます。
でも、そんなことは、最初はぜーったい無理だから、とりあえず、
「嫌いなやつは、大嫌いだー。こんな嫌なことばかりあるんだから、世の中に感謝なんて、できっこない!辛いよー!!」
って、叫ぶところから始めると、いいんですよね。だって、辛い時は、辛いんだもん。
それが、その人のありのままってことだし・・・・。

「辛いよ−」から出発した人が、ほんとに、一人でも、二人でも、死ぬ時に、
「大変なこともあったけど、最終的には、とーっても、幸せな人生だったわー」
と言って、旅立つことができたらいいなーと、ほんとに、毎日、願って、願って、願いながら、この本を書く日々でした。
あー、あとちょっとで、本に会える!!!早く、本ができてこないかなーーーー!!!!