ひまわり先生のひとりごと

2002年8月

2002年8月26日
昨日は、歌仙会というお能の会に行ってきました。朝早くから夕方まで、休み無しで36曲、ぶっ通しで謡い続けるという会です。

なんだか、若者が朝から晩まで、カラオケを歌い続けるのと、似たような部分があるなあと、不謹慎にも思ってしまいました。とっても、面白かったです。

それから、お能の世界の重鎮S先生ご一家と話をする機会がありました。すごく気持ちのいいご家族で、

「きっと、ここの家は、みんな愛情にあふれていて、泣いたり笑ったり怒ったりしながら、和気藹々で暮らしているんだろうなあ。だから、子供も、孫も、のびのび自信を持って育ったのかもしれない。大切なことだなあ」
と、しみじみ感じさせられました。

ここ最近、引きこもりやうつの相談が増えているから、特にそう感じたのかもしれません。愛情いっぱいの親に育てられ、守られている経験を十分味わうって、大切なことだなあと思います。


優しくてのびのびとした子育てをしている親を見ると、それだけで、幸せな気分になりますね。うちの弟夫婦の子育ても見ているだけでも、あったかい気持ちになって「ありがとう」といいたくなります。


逆に、子育てでキリキリしている親を見ると、すごく辛くなります。近所にすさまじい怒鳴り声でヒステリックに、子供を叱っている家があるのですが、親が怒るたびに子供がすさまじい泣き声をあげるので、聞いていて胸が詰まります。よほど、親を叱りにいこうかと思うくらい・・・・。


まあ、私自身、「いろいろ問題あり」の親に育てられたおかげで、心に傷ができて、そういうことを敏感に感じるのかもしませんが。ただ、私の場合はそのおかげで、こうした仕事ができたので、

「私の人生はこれでよかった」
と今では思います。でも、世の中、そんな風に「心の傷」と向き合える人ばかりではありません。親から受けたひどい傷が癒されないまま、辛い気持ちで死んでしまう人も、たくさんいます。傷が癒せず、毎日、苦しんで、もがきながら、地獄の中で生きている人もいます。なるべくなら、そんな人は増えて欲しくありません。

だから、愛情たっぷりに子育てできる親が増えて欲しいなあと、切に思います。とはいっても、愛情が注げない親というのは、親自身も、そのまた親の犠牲者なわけですから、ほんとに、愛情不足の鎖を断ち切るのは、難しいことだよなーと思います。


お能の話は、お能のページに更新しました。


2002年8月21日
原稿の締め切りをやっとクリアーして、久しぶりに、やっと、「独り言」を更新する時間のゆとりができてきました。6月くらいに頂戴したお手紙その他のお返事にも、やっと、やっと着手し始めています。お手紙下さった方、お返事もうちょっと待ってくださいねー。何通も下さった方は、一通でお許しくださいませね。

ところで、週末は久しぶりにのんびり羽を伸ばせたので、東京都美術館の「飛鳥・藤原京展」にいってきました。今度書いている本に、天武、持統天皇あたりの時代の話をチラッと書いたこともあって、興味を惹かれて見に行きました。

美術館に行くのは久しぶりでした。でも、美術館より、上野の新緑の中で、ボーっと過ごす方が、私には楽しかったです。


 帰りには、ブックオフによって、どっさりマンガの本を買ってきました。我が家の近くにブックオフができたおかげで、マンガが安く手に入れられるのはとてもありがたいことです。でも、ブックオフで自分の本を見つけるとと、嬉しいような、寂しいような・・・。


2002年8月12日
独り言の更新が、すっかり滞っています。

というのも、2冊書いているうちの2冊目のほうの原稿も、ボツに次ぐ、ボツで、ここ2−3週間の間に、2回、全面書き直しになってました。

さすがの私も精根使い果たしてます。「どうしても書き上げたい!」と、自分から言い出した本でなければ、とっくの昔に音をあげて放り出してましたね。本を書くための材料そのものは、天から降ってきたので、何の苦労もありませんでしたが、料理するのが大変です。ほんとに、産みの苦しみです。


6月に、原稿書きをがんばりすぎて一度体調を崩しているので、今回は、あまり無理をしないように、ホームページの更新の方はちょっとお休みさせてもらいまーす。